歌川国芳や広重など人気浮世絵師による、秋にぴったりな「月」の浮世絵名作選 (2/5ページ)
画面中央の男は吉原帰りでしあわせの余韻の中にいるのか、はたまた遊女にフラれて面白くないのか、縞の着物の着崩れもそのままに、頰被りの下で大あくび。
歌川広重「ほっこり可愛い動物と月」江戸時代の評論でも「風景といえば広重」と評された歌川広重。広重はたいへん多くの月を描きましたが、月のお供に可愛らしい鳥や動物を添えることも多くありました。
歌川広重「月に兎」ボストン美術館蔵
こちらは団扇に貼るために描かれた団扇絵。輪郭線を省いて描かれたうさぎの真っ赤な目が、恋しそうに月を見つめています。月の大きさが、うさぎの小ささや可愛らしさをいっそう強調しています。
歌川広重「満月の紅葉にみみずく」ボストン美術館蔵
おやおや、なんとも可愛らしいみみずく。温かい月が空に昇った秋の夜、色づく紅葉の枝にとまり、羽に顔を埋め、一羽のみみずくがまどろんでいます。ぬくぬくとした温度まで伝わるような作品です。
歌川広重「月と雁」ボストン美術館蔵
この「月と雁」は1949年に切手の図柄にも選ばれた有名な作品。