あるものかよ!ロスに陥る暇などが!!「 戦姫絶唱シンフォギアAXZ 」感想総括コラム! (2/4ページ)
フィーネはクリスちゃんに「戦争を廃するため」と甘言を囁き利用しただけでしたが、ドクターウェルの周囲には月の落下を回避しようと動くナスターシャ教授や悪を背負って正義を成そうとしたマリアたちがいて、キャロルちゃんの父親は回答に至る導入こそ難解すぎましたが同じ言葉を用いて世界への赦しを説き、さらにアダムには神の力をバラルの呪詛を解くために使うつもりだったサンジェルマンたちがいました。
誰かのために動こうとしている敵勢力が、期を負うにつれより印象的になるようシフトしていっているように思います。
その結果、最初は迷わず戦えていた響ちゃんたちがじわじわと「相手と対峙する戸惑い」と「相手の抱く正義と向き合う覚悟」を備えていっているように感じています。
5期ではここが無事に収束してくれるのを楽しみに待つことになりそうです。
■古代バビロニアがこの世界の起源を作る
さて今期最終話で、アダムから「バラルの呪詛を施したカストディアン、アヌンナキ」という言葉が出ました。
どんどんマニアックな方向に舵を切っていくよ……!!と、もはやさすがのシンフォギアっぷりですがアヌンナキと言われたってパッと出ない人も当然いらっしゃるはずです。
アヌンナキとは、シュメール神話・バビロニア神話における神々の集団とされています。
その中でも特にエンキという神が世界を維持する作業をめんどくさがった結果、作業を代替する存在として人間を造り出したとされています。ドラえもんの秘密道具でいうところの、「小人ばこ」の小人として造られたんですね!!
そしてこのエンキ、知識や魔法、水、繁殖、豊穣など様々な守護を司る神でありながら大体それに反した行いをしている天邪鬼でどうしようもない神でもあります。
さらに全地に一つしかなかった言葉を乱して世界に争いをもたらしたのもこのエンキ。