親たちも密かに熱くなる、「 プリキュア 」シリーズの熱量

あにぶ

©ABC・東映アニメーション
©ABC・東映アニメーション

えー、冒頭から正直に言いますと、筆者は娘が生まれるまで、オタクではあるもののプリキュアには余り触れずに生きておりました。

ちらほらと見ていたのが、初代とスプラッシュスター、5のみ。それも軽ーく設定を知っている程度で、熱心に見るまでには至っていませんでした。

しかし現在5歳の長女が3歳になった頃、そろそろプリキュアくらい見せてやるかと毎週録画を始めたのが「 プリキュア 」シリーズとの付き合いの始まり。

毎週視聴した「 Go!プリンセスプリキュア 」には筆者の方がドはまりし、現在では長女に言われるまま春と秋の映画に行っております。さらにオールスターズを含めほとんどのプリキュア映画やミュージカルDVDを視聴済み、映画村などのイベントにも参加したりという有様です。

しかし周囲の女の子ママさんたちの話を聞くと、みんなそれをこっそり楽しみにしている節が見られます。

今の幼稚園ママ世代の多くが30代。ちょうど小学生時代、セーラームーン直撃世代だった辺りというのもあると思いますが、なぜ親世代にもこんなに響く熱量があるのでしょうか。

■プリキュア は普通の女の子、だけどなにかできることがある

この作品の特徴としては、突然「伝説の戦士」として指名され変身するようになること以外、全く普通の女の子という点。

目の前の誰かが泣いているのが嫌だから、そのためになにかしたい。そのための手段が「プリキュア」という能力なわけです。

みんながまったく普通の女の子というのは、「 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち 」でも語られています。プリキュアだから強いわけではなく、誰かを守りたいから怖くても立ち向かっているだけの女の子たちです。

さらに彼女たちは、「 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ 」において変身を封じられても、「変身できなくったって関係ない」と生身で敵に立ち向かおうとします。

「変身できないならやれることなんてなにもない」と諦めず、自分は自分として一貫している姿が最高に熱くてカッコいいんですよね。

■希望へと羽ばたく、見えない羽根がある

また彼女たちは、一度絶望しても必ず前を向いて立ち上がり、愚直なまでに未来を信じて力を尽くします。

そんな彼女たちの姿を指し、「プリキュア~永遠のともだち~」では「守りたい明日のために頑張る背中には 希望へと羽ばたける見えない羽根がある」と歌っています。

プリキュアによっては、最強フォームで翼がつくことも珍しくありません。もちろんその姿も最高に神々しくて素敵なんですが!そうじゃないんです!!

例え通常フォームであったとしても、彼女たちが誰かを守っているとき、その背中には天使の翼が見えるんです!!見えないけども!!

ここでいう「見えない羽根」は、彼女たちに守られる誰かの目から見た彼女たちの背中なんだと思います。

綺麗で可愛くてカッコいいだけじゃなく、最高に優しい背中を持っているからこそ子どもたちだけでなく、いつのまにか付き合いで見ていただけのはずの親たちまで虜にしてしまう魅力を持っているのだと思います。

現在放送中の「キラキラ☆プリキュアアラモード」も2人目の幹部を敵勢力から引っこ抜くことに成功し、これまでのシリーズよりもさらに優しい世界が展開されています。

プリキュアは高確率で幼女を絡め取る沼なので一度ハマらせてしまうとなかなか抜けられない場所ではありますが、親側の「あんなの面白くなさそうだし」という理由から見せていないという人は一度だけでも見せてあげて欲しいと思います。

あの作品は、大人たちをも魅了するだけのエネルギーがあります。彼女たちの迷いの中に子どもたちが学ぶべきものもたくさんあります。

キラキラと可愛い世界に隠された密かな熱量を、是非体感して欲しいと思います。

キミはまだ本当の力を知らない!「 映画プリキュアドリームスターズ! 」の木村佳乃さんの主題歌は劇場で完成する!

2017.03.25

(あにぶ編集部/井之上)

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