【プロ野球】超重厚な2番・森友哉。奇策? やぶれかぶれ? 今季の珍オーダーを球団別に選定!(パ・リーグ編) (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■攻撃的を超えた最重量2番打者

■7月28日:楽天(対オリックス)
1(中堅):島内宏明
2(DH):アマダー
3(三塁):ウィーラー
4(二塁):銀次
5(遊撃):クルーズ
6(一塁):中川大志
7(左翼):松井稼頭央
8(右翼):聖澤諒
9(捕手):嶋基宏
投手:塩見貴洋

 前半戦は「2番・ペゲーロ」が大当たりし、球界に「攻撃的2番打者」の流れを巻き起こした楽天。7月にはペゲーロをはじめ、故障者が続出し、厳しい状況になったのは周知の通りだが、その苦しみのなかで珍オーダーが飛び出している。

 ペゲーロでもかなりのインパクトだが、この日、2番に起用されたのはアマダー。公称135キロのNPB歴代最重量助っ人を2番に据え、「攻撃的2番打者」の原点回帰を狙ったが、惜しくも敗戦。梨田昌孝監督もガッカリで、奇策「2番・アマダー」はお蔵入りになった。また、銀次はプロ初の4番起用だった。

■ド迫力の1~2番コンビ

■8月5日:オリックス(対日本ハム)
1(左翼):T-岡田
2(右翼):吉田正尚
3(一塁):マレーロ
4(中堅):ロメロ
5(三塁):小谷野栄一
6(DH):中島宏之
7(捕手):伊藤光
8(遊撃):安達了一
9(二塁):大城滉二
投手:山岡泰輔

 5月に大きく負け越し、影が薄くなったオリックスだが、夏からは密かに実験を繰り返していた。珍オーダー率では今季断トツのナンバーワンだろう。その極みが8月の9試合で採用された、この1番から4番の並びだ。昨季は開幕戦でルーキーの吉田正尚を「1番・指名打者」で起用して話題を集めたが、このオーダーはその斜め上。超絶的に奇抜である。

 理屈としては「吉田正と外国人2人を並べたい」「T-岡田の出塁率を生かしたい」という2点を重ね合わせたオーダーだ。この並びがはじまったこの試合では、T-岡田と吉田正が見事に2者連続本塁打をぶち込んだ。

 ただ、傍から見れば面白いのだが、オリックスファンの間では賛否両論がある。特にT-岡田は今季31本塁打を放ち、出塁率.374をマークしたが、1番から2番、4番から7番でコロコロと打順が変わり、役割が定まらなかったように見える。一通りの実験を終え、来季はどんなオーダーになっているのだろうか……。期待と不安が入り混じる。

■66年ぶり「4番・投手」

■10月4日:日本ハム(対オリックス)
1(中堅):松本剛
2(遊撃):石井一成
3(一塁):中田翔
4(投手):大谷翔平
5(三塁):横尾俊建
6(二塁):田中賢介
7(右翼):大田泰示
8(左翼):森山恵佑
9(捕手):大野奨太

 「4番・投手・大谷翔平」。球史に残る夢オーダーが10月4日、日本ハムの本拠地最終戦で実現した。日本プロ野球で「4番・投手」が起用されたのは、1951年の大阪タイガース・藤村富美男以来、66年ぶりの快挙だ。

 いわゆるファンサービスではあるが、スタメン全体を俯瞰すると育成の姿勢は崩しておらず、栗山英樹監督の“らしさ”が出ている。

 この試合以外では、7月8日の「1番・一塁・中田翔」も衝撃的だった。

■煮詰まりに煮詰まって……

■5月24日:ロッテ(対ソフトバンク)
1(DH):パラデス
2(中堅):荻野貴司
3(一塁):根元俊一
4(左翼):角中勝也
5(二塁):鈴木大地
6(右翼):清田育宏
7(三塁):大嶺翔太
8(遊撃):三木亮
9(捕手):吉田裕太
投手:チェン・グァンユウ

 「猫の目打線」がチームの伝統になっており、珍オーダーに慣れっこのロッテファンすら、さすがにざわめいたのは「1番・パラデス」だ。開幕から打線が冷え切っており、打率3割はおろか、1割台の選手もゴロゴロいたのだが、パラデスも例に漏れず、この日の試合開始時点で打率.171。好調だったわけでもなく、前日は中盤の代打出場から2打数1安打。なぜ急に1番で起用されたのか……。ふと2006年の阪神の「1番・スペンサー」を思い出した。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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