小池百合子代表が手を突っ込む自民党分断 首班指名に野田聖子 (2/3ページ)

週刊実話

小池氏は、この与野党の攻防を念頭に、希望の党がイニシアチブを取り自民党に手を突っ込むことを想定している」(自民党重鎮)

 小池氏は自民党時代、'12年の総裁選で石破茂氏を支持。今回の衆院選では希望の党一次候補者で、石破氏の選挙区の鳥取1区に対抗馬を擁立させていない。さらに石破派の大番頭、鴨下一郎元環境相の東京13区でも候補を立てていない。
 「加えて、東京12区をはじめ大阪など、公明党候補のいる選挙区、日本維新の会とも連携して擁立しない。一方、小池氏は都政で、父親が元公明党参議院の猪熊重二氏で都会計管理局長の猪熊純子氏を副知事に据えている。これらの点から考えても、小池氏は一部自民党議員や公明党、維新との連携を目指していることは間違いありません」(同)

 その指摘に対し、小池氏周辺関係者はこう囁く。
 「基本は小池氏が言うように、安倍一強を終わらせてなんぼ。ただ、それにはまず衆院選で過半数割れを起こさせるのが第一です。安倍首相は勝敗ラインを自公で過半数233議席としており、これを大幅に上回れば来年9月の総裁選に出馬して3選を目指すのは火を見るより明らか。その際、石破氏や岸田文雄政調会長が出馬しても、まず勝てない。安倍政権が東京五輪後まで続けば、小池氏の出番も限りなくゼロに近づくことになる」(同)
 一方で、過半数を大幅に下回れば状況は一変し、「自民・公明・希望・維新」政権樹立の可能性も出てくる。ただし前述のように、10月初めの各マスコミの比例代表の投票先世論調査では、自民党が希望の党よりも10ポイント以上の差で上回っており、このままいけば安倍政権延命が現実的。

 それでも小池氏周辺関係者は、「自公で過半数を維持できたとしても、自民が大勝ちしなければ2つのケースが開けてくる」とし、(1)自公で過半数を獲得し自民党が単独過半数を割る230議席前後、(2)自民党が単独で250議席前後の2通りに分けて、その後をこうシミュレートする。
 「(1)の場合、憲法改憲に慎重な公明党がイニシアチブを握り、安倍首相の求心力は落ちる。その際、希望の党が改憲に慎重な姿勢を見せれば、公明は衆院選で対抗馬を控えてもらった恩義から、自民との連立解消し希望の党と組む可能性は高い。

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