[動画で楽しむ落語] 笑って泣いて心がほっこり、秋に聴きたい古典落語3選 (2/2ページ)

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十代目金原亭馬生「目黒のさんま」

野ざらし

あっ!こんなところに野ざらしのしゃれこうべが!・・・なーんてことがあれば、現実では大事件。ですが落語の世界ではそうではありません。落語の世界には、見ているこっちも愉快になってしまうような陽気な男・八っつぁんが住んでいて、野ざらしのしゃれこうべだって笑い噺になってしまうのです。

途中、八っつぁんが唄う「サイサイ節」が何とも愉快で覚えやすく、気づけばあなたも口ずさんでいるかも?

五代目三遊亭圓楽「野ざらし」

子別れ

秋はなんとなく気候が寒々しくなってきて、なんだかもの哀しくなったり、人のぬくもりが恋しくなるもの。そんな寂しい気持ちになった時にぴったりの噺がこの「子別れ」です。

主人公は神田の大工の熊五郎。この熊さん、酒癖女癖が悪いものだから、奥さんが幼い息子の金坊を連れて出て行きそのまま離縁に。目の覚めた熊五郎は真面目に働くようになりますが、時すでに遅し。

3年経ったある日、熊五郎が仕事で木場に向かう途中、道端に見覚えのある子供が。「ありゃあ、金坊じゃないか!」・・・家族を手放して独り身になってしまった男のもの哀しさが胸に迫りますが、最後のサゲでクスリと笑えて心がほっこり温かくなる、人情噺の名作です。

三代目古今亭志ん朝「子別れ」

秋の夜長を落語とともに過ごしてみてはいかがでしょうか。

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