ビートたけしの名言集「対座して『あんちゃん、酒飲めんだろ?』」 (1/2ページ)

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ビートたけしの名言集「対座して『あんちゃん、酒飲めんだろ?』」

 19年前、初めて殿から食事に誘われ、運転手がハンドルを握る高級セダンの助手席に乗り込んだわたくしは、後ろに座る殿のただならぬ“圧”を感じ、極度の緊張を強いられていました。

 で、3人を乗せた車は程なく「叙々苑」に到着。すると、運転手の兄さんから、「北郷も降りて殿をエスコートして」と、初めて来店する店での、できるはずもないミッションを指示されたのです。

 降車した殿は慣れた動きで叙々苑の入口へすーっと入っていく。ついて行くわたくし。店員さんは、「お待ちしておりました」といった感じで殿をエレベーターへ誘導。殿と定員さんの後についてエレベーターへ。

 ここまで、完全に殿にエスコートされるわたくし。エレベーターが動き出すと、

「あんちゃん、いくつだ?」

 と、殿から。エレベーターが停まり(緊張していて何階かは覚えていない)、8人程座れる座敷の個室へ殿と二人で入る。どこに座っていいのかわからず部屋の隅でマゴマゴしていると、

「あんちゃん、こっち座れよ」

 と、まさかの殿と対座する形の席を勧めてくるではありませんか!

 車を停めにいった運転手の兄さん、早く戻ってきてくれ! っと軽くパニックになりながらも腰を下ろすと、目の前の殿は、

「あんちゃん、酒飲めんだろ?」

「はは、はい。大丈夫です」

「最初はビールか?」

「はい。それでお願いします」

 いったん消えていた店員を捕まえて、飲み物を注文する殿。その流れで“そんなに食うのか!”と驚がくを禁じえない量の肉類もあらかた注文している。

「最後に冷麺食べるから。後で3つね」

 とさらなる追加をされる殿。夢にまで見た殿と二人きりの空間。汗が噴き出る。変な汗を噴き出し、正座しながらオドオドしているわたくしに、

「あんちゃん、足崩せ」

 と。今日1日で、何回、殿から「あんちゃん」って言われたことだろう。しばし沈黙。汗が止まらない。ややあってから、

「あんちゃん、俺んとこ来てどんくらいだ?」

「はい。

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