増毛効果も!? 医師が教える“カロリー制限”の健康効果と注意点

Doctors Me

「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像
「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像

カロリー制限をすることで、ダイエットなど健康効果があることは知られておりますが、ブラジルの最新研究で増毛の効果があることが報告されました。



しかし、カロリー制限と言っても具体的にどれくらい抑えることが良いのでしょうか?



今回は、カロリー制限の健康効果や注意点について、医師の松本先生に解説をしていただきました。






カロリー制限による増毛効果の最新研究

マウスの実験



研究内容 

マウスのカロリーを60%に制限して、皮膚や毛の変化を研究しました。(参考)



研究結果 

カロリー制限群のマウスでは毛包幹細胞が拡大しており、毛包の成長が促進し、細胞も長生きでした。



また、自由に餌を食べるマウスと比較して、カロリー制限したマウスは皮膚に3倍の血管があり、より多くの血液を皮膚にもたらし、皮膚細胞の新陳代謝が良くなっていました。その結果として体毛が増えていたと報告されております。



考察、今後の展望 

カロリー制限は皮膚に著明な影響を及ぼすこと、脂肪という断熱材の減少に皮膚が適応していることが証明されました。皮膚の血流が良くなると皮膚もきれいになる可能性があるでしょう。




健康的なカロリー制限とは?

カロリーの説明



アカゲザルのある実験では餌が比較的人工的なものだった場合70%程度のカロリーにすると健康効果があることの結果でしたが、別の研究で餌を自然のものにした場合は、カロリー制限の効果はそれほどでもありませんでした。(参考)



他にも要素がありますが、加工食品などの人工的な食事が主体の場合は、普段の摂取カロリーを70%位に制限することは病気を減らす効果があると考えられています。




カロリー制限をして得られる健康効果 

遺伝子の活性化



減量

絶対的なカロリーが減ることで、ある程度は減量できます。ただし、それ以上に自分で使うエネルギーが減って必要なカロリーが少なくなると減量効果はあまりなくなります。 



長寿遺伝子の活性化

カロリーを制限した食事で体内に取り込まれる糖質の量が減ると、細胞内のミトコンドリアが体内の脂肪を使ってエネルギーを産生する過程で、サーチュイン遺伝子が活性化します。



それによりよく働くミトコンドリアが増え、老化や病気の原因となる活性酸素をあまり出さずにエネルギーをたくさん作るようになり以下の予防効果もあると考えられています。



・脳内の神経細胞の発達の促進(参考)


アルツハイマー病


・骨粗鬆症


動脈硬化


・がんなどの生活習慣病


・肌の調子が良くなる


・体調回復



ただ、前述のアカゲザルの実験とも関係しますが、カロリー制限には多くが糖質制限も含まれると考えられ、純粋なカロリー制限だけの効果かどうかは何とも言えません。




カロリー制限をして痩せない場合の原因 

痩せない女性



カロリーを制限すると体は筋肉を削ってエネルギーに変えていきます。筋肉は体の中でもエネルギーを使う場所であり、筋肉が減ると、体の中で必要なエネルギーも減ります。



また、飢餓の状態を体が感じると、少ないカロリーで生きていけるように「節約態勢」に体が変化します。その為、カロリーを減らしただけでは多くの場合そのうち体脂肪は減らなくなってしまうのです。



カロリー制限だけで体重を減らすと、最初は水分や筋肉が減り、少々体脂肪が減るだけで、太りやすくなってしまうと考えられています。




カロリー制限をする際の注意点 

骨粗鬆症



特に女性は、骨粗鬆症になる可能性があります。



また、筋肉量が低下し、血糖が上昇しやすいことで、太りやすくなる原因でもあります。運動を組み合わせないとカロリー制限は筋肉を落とすことにしばしばつながるため、肥満でない人のカロリー制限は相対的に見るとあまり健康に有効とは言えないかもしれません。




おすすめのカロリー制限の食事方法

アボカドサラダ



肥満の場合、しばしば質の悪い脂と穀類が過剰になっています。カロリーを制限した方がいい人はこうしたものを食べすぎる肥満の人です。



パン、麺類、ご飯などの穀類と揚げ物などに含まれる悪い脂を減らし、野菜とともに、アボカド、品質の良いバター、ココナッツオイルなどの良質の脂肪や、良質の肉や魚類を食べることがより良い食事と言えるでしょう。




最後に松本先生から一言

バランスの良い食事



カロリー制限、糖質制限、低脂肪食などいろいろ食事方がありますが、一番大切なのは質の良い食べ物を適量、適切な時間に楽しく食べることです。



質の悪いものであれば、糖質でもタンパク質でも脂質でも、体に害をなすのは当たり前。



人は食べたものを消化し、吸収し、それを再合成することによって体を作っているのですから、より良い材料を取り入れたいですね。


【監修:医師 松本 明子】
プロフィール)
1968年生まれ、鳥取大学医学部卒業。広島の病院で内科勤務した後、2009年~海外転出し、アメリカで予防医学を学ぶ。
2013年~「DNA Diet and Lifestyle遺伝子に沿った食事と生活」という、オンライン健康プログラムにより自然治癒力を最大限に引き延ばす、老化と病気の予防と治療のための健康指導を行っている。
「増毛効果も!? 医師が教える“カロリー制限”の健康効果と注意点」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る