飲めば血糖値が上がるは誤解!? 酒との上手な付き合い方 (2/3ページ)
「もともとワインには、ポリフェノールが含まれており、適量であればコレステロールを下げ、動脈硬化や脳梗塞を防ぐとされている。同じような研究結果は、2015年5月にチェコのプラハで開かれた欧州肥満学会でも報告されている。そこでの報告者であるイスラエルのベングリオン大学教授のアイリス・シャイ氏らは、『健康的な食事と少量のワインで、安全に糖尿病のリスクを軽減できた』としている。こちらは、糖尿病患者を毎日夕食時、赤ワイン1杯を飲む群と水を飲む群に分け、2年間の追跡調査をした結果です」(同)
前出の徳永氏は、こう続ける。
「酒をよく飲む方は、意外にも血糖値に対する関心が高い。そのこと自体は大変結構なことだと思っていますが、大半が勘違いしている場合が多い。私のところに来る患者さんでも、いつも血糖値測定器を持ち歩いて、食事や酒を飲んだ後に何度も計測する人がけっこういます。必要以上に神経質になっているわけですが、結局、酒を飲んだからといって極端に血糖値が上がる人はいません。問題は“どれだけ糖質を含んでいるか”ですから、飲んだ量を気にするよりも、その酒の種類を考えて飲めばいい。そんな説明を、私も患者さんにしています」
では、具体的に酒の場でどのような飲み方が健康にいいのか。
アルコール健康医学協会関係者は、こうアドバイスする。
「アルコールの代謝能力には個人差があるので、一概には言えません。しかし、血糖値が気になる人や深酒を避けたい人は、最初の乾杯でビールを飲んだとしても、2杯目からは焼酎やワイン、ウイスキーなどに切り換えチビリチビリやるのがいいでしょう。また、酒と同じくらいの量の水を並行して飲むこともお勧めします。これで血液中のアルコール濃度も薄まり、ひどく酔っ払うことはありません」
危険なのは、ジュースなどで割ったサワーやカクテルだ。梅酒も糖質が多いため避けた方が無難。また肴類は、チーズやソーセージ、ハム、おでんなどのタンパク質を選び、揚げ物やおかきなどは極力摂らないことだという。
栄養管理士で料理研究家の林康子氏は、こう付け加える。
「揚げ物やおかきは炭水化物のかたまりです。特に揚げ物の衣の小麦粉が、血糖値を上げる原因となる。