ビートたけしの名言集「しゃべる時、白目むくの気をつけろよ」 (1/2ページ)
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つい先日、「そういえばお前、最近白目むかなくなったな。良かったな」と、殿からしみじみと指摘されたことがありました。
説明します。わたくし、今はそうでもないのですが、その昔、“ちょっとしたすべらない話”をする時など、必ず、一番大事なオチの部分になると、無意識に白目をむく、芸人として致命傷になりかねない癖があったのです。そんな“強い癖”を持ち合わせていたわたくしが、北野映画14作目「アキレスと亀」にて、少しばかりセリフのある役を頂いた時には、「お前、セリフしゃべる時、白目むくの気をつけろな。みんなビックリするからよ」と、殿より何度か注意を受けたこともありました。しかし、師匠から、「白目をむくな」と、再三注意を受ける弟子など、きっと、世界でもわたくしだけではないでしょうか。
で、さらに、今はそうでもないのですが、やはりその昔、もう一つ芸人として致命的な、きつ音の癖もあったのです。
普段はそうでもないのですが、緊張する殿の前では、一時期かなり激しく症状が出ていました。一番ひどかった時期は、12年程前、タップダンスの稽古を殿と夜な夜なしていた頃です。当時、わたくしは稽古終わりの鍋当番でしたが、そのメニューの中に、山のように大根おろしを鍋に入れる、真っ白な「雪鍋」といったものがありました。ある日、久しぶりに雪鍋を作ろうと、稽古終わりにスーパーへ食材の買い出しに行こうとしたところ、殿から不意に、
「北郷、今日は何の鍋作るんだ?」
と、急に聞かれてびっくりしたわたくしが、
「だだだだ、大根おろしの雪鍋です」
と答えると、殿は瞬時に、
「お前、大根何本するんだよ!」
と、実に的確なツッコミを炸裂させられたのです。こんな会話もありました。
「北郷、あのほら、仲代達矢さんが出てた、黒澤監督の映画あったろ?」
「らららら乱ですか」
「らららって、ずいぶん楽しそうな映画だな!」
で、時に白目ときつ音が同時に出ることもしばしばで、そんな時、殿は、「お前、今日はずいぶんと忙しいな」と、さらりと言い放つのです。