金融業界の仕事・ビジネスモデルを紹介!就活スケジュールや就職のコツ5選も解説

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金融業界に就職したいあなたに! 就職活動のコツを紹介



■金融業界とは? 就職活動の前に金融業界の仕事を確認

まず、金融業界とはどんな事業を行う業界なのかをご紹介していきます。金融業界の事業内容は主に4つに分類されます。

金融業界の主な就職先1.銀行(メガバンク、都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫など)

銀行は一番私たちの生活に密着している事業で、主にお金を預かること、貸し出すことを行っています。銀行にはたくさんのお金が集まるため、そのお金を企業に貸し、貸し出したときの金利で収益を生み出しています。

銀行が発行しているクレジットカードなどのリボ払いは個人に対する貸し付けといえますね。こちらも金利手数料を取ることで大きな収益を生んでいます。

銀行の中にもメガバンク、都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫など、行う事業範囲が異なる銀行が存在しています。メガバンクとは、取り扱う金額が莫大な銀行を指します。特定の都市や地域にフォーカスした事業を行うのが都市・地方銀行です。

信託銀行は株式・不動産・現金も交えた管理を行います。組合員などから預金を集めて中小零細企業に貸し出しを行っているのが信用金庫です。投資銀行という単語を聞いたことのある方も多いと思いますが、これは証券取引を行っている銀行の場合に使う言葉。外資系銀行に使う場合が多く、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの投資銀行は日本に進出している企業として有名です。

これらの企業は主に企業向けのサービス展開をしており、資金調達、IPO(株式公開)支援、M&Aのアドバイス業務など従来の銀行とは事業内容が大きく異なります。銀行業務以外にコンサルティング業務を行う企業など、関連企業も増えてきています。

このように、対象、取り扱うもの、対象エリアなどの違う仕事が銀行というくくりの中にも存在しているのです。個人に対する窓口から、企業向けのサービスなど非常に幅の広い事業を行っており、与える影響力が大きいことが魅力となる仕事です。

金融業界の主な就職先2.証券

株を売買した経験がある方はご存じかもしれませんが、証券会社はその名の通り株式証券を売買して手数料の収益としている企業です。メガバンクが運営する証券会社以外にも、最近ではインターネットを使った証券会社が台頭してきています。

年金は少ない給付額で給与が上がる見込みがそれほどないなど、厳しい現状を見据え、個人的に投資を行う人も増えてきています。そのため、個人の取り込みも非常に重視されている分野です。法人には銀行の部分でもご紹介した資金調達、M&Aなどのコンサルティング業務を行っています。

企業の成長や個人の資産形成など、多岐にわたる業務を経験できます。人々の生活を底支えする重要な仕事ですね。

金融業界の主な就職先3.生命保険

生命保険は人が死亡したときなど、生活費が稼げなくなるような危機に備える保険を提供する会社です。普段の備えとしての貯蓄以外に、なにかがあったときにまとまったお金を手に入れることができます。未来への備え、安心材料として加入するのが生命保険です。

他にも、病気になったときなどの保険も展開しています。人生の大切なときに支えられる、やりがいのある仕事です。

金融業界の主な就職先4.損害保険

火災や地震、自動車事故の場合など、人ではなく物に対しての保険として申し込むのが損害保険です。地震や台風などの災害が多い日本では必要とする人も多いです。家や自動車など価格の高いものが壊れてしまうと負担も大きく、生活の術がなくなることも多いため、このような保険が必要になるのです。

金融業界は2000年以降の法律改正で、銀行が証券機能を持つなどこれまで独立していたそれぞれの分野が融合するようになってきています。学生だと銀行以外は普段の生活であまり関わりがないことも多いため、それぞれの事業の違いを、中学生にもわかりやすく伝えられるレベルまで理解をしておきましょう。明確な志望動機を作り、面接を突破するためにも事業内容の理解、自分のやりたいこととの結びつけを行っておくことが就職活動のためには必要です。

■金融業界の就職活動スケジュール

金融業界の就職活動スケジュール

金融業界は一般的な就職活動よりも若干早めにスタートする傾向がありますので、早期の準備が必要です。どこを受けるかにもよりますが、外資系企業は下記のスケジュールよりも早く進む可能性が高いです。モルガン・スタンレーの2019年卒対象の説明会は大学3年の10月にスタートしています。(申し込みはマイページからで申し込み開始日は不明)

3月に説明会開始と悠長に考えていると、受けることすらできなくなってしまいます。3年生の最初から夏のインターンシップを見据えて準備を始めたいですね。その事業や職種が自分に合っているかどうかを判断するためにも、夏のインターンに参加しておくことをおすすめします。

<就職協定での就活スケジュール>

3月:情報解禁
6月:選考解禁

<一般的な就活スケジュール>

※就職協定よりも2、3カ月前倒し

夏~2月頃まで:インターンシップ
3月~5月:説明会実施
4月~:面接開始
5月~:内定出し

<金融業界の就活スケジュール>

※国内の一般的な企業を挙げています

夏~2月頃まで:インターンシップ
3月:説明会
4月:プレエントリー
4月~5月:エントリーシート提出
5~6月:面接開始(~五次面接くらいまで)
6月~:内定出し

<19卒 モルガン・スタンレーの場合>

10月:説明会開始
11月:オンラインエントリー締め切り(一次募集)
11月:テストセンターでの受験(一次募集)
4月:オンラインエントリー締め切り(二次募集)※行わない場合あり
4月:オンラインエントリー締め切り(二次募集)※行わない場合あり

今後も就職協定が変わらない限り、大きな変更はないはずです。ただし、早めにそれぞれの企業のスケジュールをチェックしておくようにしましょう。

■金融業界に就職するためには?

金融業界に就職するためには?

我々の生活に深い関わりを持っていながらなかなか理解が進まない金融業界。業界や企業に対する理解度を高めることが他の就活生との差別化につながるため、就活において非常に重要な項目といえるでしょう。そのカギを握る5つのコツをご紹介していきます。

金融業界に就職するコツ1.インターンシップ、説明会に参加し、業界研究、企業研究を行う

1人で机に向かって業界や企業研究を行っても、なかなか理解が進まないことが多いです。もちろん業界地図や会社四季報などの文献を読む、企業ホームページを読み込むなどの作業は必要不可欠です。しかし、それがどのような業務につながるのかをイメージできなければ、薄っぺらい志望動機を伝えることになります。

インターンシップに参加すれば、その事業や企業に自分が合うかどうかを判断することができます。説明会に数多く参加すれば、それだけ仕事の内容を多角的に見ることができます。求められる人材像を明確にイメージすることができるようになります。

説明会の中では質問をすることが非常に簡単ですので、自分が志望動機を作るときに必要になりそうな内容をヒアリングしましょう。「なぜこの職種を選んだのか」などを志望する職種の先輩に行えば、自分に合っているかどうかを判断できるようになりますよ。時間のない中で効率のよい就活を行うのであれば、他者の力を活用して行っていくのが賢い方法です。

金融業界に就職するコツ2.ニュースを欠かさず読む

金融業界は経済との関わりが密接なため、日経新聞やニュースなどを読み込むことで金融業界との関連性を紐解くことができます。

面接の中で志望動機や学生時代に力を入れたことなどの一般的な質問以外に、金融と他の分野との関連性について質問されるなど、ニュースを読んでいなければ答えが思いつかないような質問も出てきますので、欠かさず読んで見聞を広めておくようにしましょう。

また、説明会で言われた内容やホームページに書いてある内容だけでは、他の学生と同じような志望動機になってしまいます。独自性を出すにはニュースの内容をピックアップして志望動機に入れ込むなどするのがおすすめです。非常に印象的な内容に仕上がり、よく勉強していることが伝わりますよ。

金融業界に就職するコツ3.1・2から企業の担当領域を詳しく知る

それぞれの事業の担当領域については最初のうちはあまりイメージができないことが多いです。しかし、インターンシップや説明会、ニュースの読み込みなどを続けていくと、次第に「棲み分け」ポイントがわかるようになってきます。

情報を頭に入れただけではなく、自分の中で分野を分けて捉えられるようにしておきましょう。理解できるようになると、会社が求めていることや求める人材像が想像できるようになります。その上で志望動機を作れば「この学生はわかっているな」と思ってもらえる内容が伝えられるはずです。

金融業界に就職するコツ4.OBOG訪問を積極的に行う

説明会以上に情報を収集できるのがOBOG訪問です。応募する企業を選ぶとき、志望動機で職種を選んだ理由を話すとき、将来のキャリアについて聞かれたときなどに役立てられる情報が収集できます。また、先輩方がその職種を選んで、今どのように働いているのか実際の話を聞くことができるので、将来のキャリアステップをイメージすることもできるでしょう。

複数の先輩に会えばそれだけ多角的な情報を手に入れることができます。できれば多くの先輩方とお会いして、さまざまな意見を取り入れた志望動機を作ってみてください。

金融業界に就職するコツ5.最終面接こそ難関と捉えて準備をする

最終面接は意思確認ではなく、最後の難関です。「本当にこの学生に内定を出して大丈夫なのか」という疑問点を見極めるのが最終面接だからです。

優秀な学生でも、その企業と考え方の相違があれば落選するものです。考え方を無理やり合わせる必要はありませんが、準備不足ということがないようにどんな質問にも答えられるよう準備を進めておきましょう。


金融業界に就職するコツをご紹介しましたが、いかがでしたか? 業界の理解をすることが非常に難しい、金融業界の就活のコツをご紹介しました。準備不足で後悔することがないように、今からしっかり対策を行い、満足のいく就職活動を実現してみてくださいね!

執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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