“硫黄島”噴火直後に「25メートル大津波」が日本列島を襲う(2)日本の総人口95%が生活不能に陥る (2/2ページ)
まず、発生から1時間以内に100キロ圏内に数百度の火砕流が流れ込む。翌日までには近畿地方で50センチ程度、関東地方も20センチ程度の降灰に見舞われる。水道は取水口の目詰まりなどで給水不能に。発電所のフィルターが目詰まりを起こすことで発電も不可能となる。これにより1億2000万人、日本の総人口の95%が生活不能に陥るという。
さらに、ほとんどの道路が走行不能となり、鉄道のレールも灰で埋まってしまう。交通網が遮断されることで救援活動や復旧活動も困難な状態となる。
「我々もこれまで幾度となく、関係省庁に危険性を訴えて対策を要請してきました。しかし、答えは判で押したように『予算に限りがある以上、確率の低い災害に税金を投入するわけには参りません』というものでした」(巽教授)
火山大国・日本に突きつけられている課題は重い。