フジテレビ月9ドラマ『民衆の敵』高橋一生の無駄使いで第5話も6.9%にダウン
篠原涼子(44)が主演を務める「民衆の敵」(フジテレビ系)第5回が11月20日に放送され、平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。前回よりも0.7%ダウンし、今後はさらなる苦戦が予想されている。
第5話では、智子(篠原涼子)は藤堂(高橋一生)にワークライフバランスの意味を教えられる。公私ともに充実した社会を目指す智子は、公式twitterで「長期休暇を取る」と宣言するが、フォロワーから反感を買い、炎上してしまう。そんな中、智子のもとに汚職事件の内部告発文書が送られてくる。智子らは調査を進める中で、市長の河原田(余貴美子)に疑念を抱く。
犯人が判明したわけでもないのに、智子は「汚職事件は(市長が関わっている)児童会館建設に関すること」とtwitterでつぶやいてしまう。
翌日、河原田はマスコミに追い立てられ、秘書の望月(細田善彦)は責任を取って自殺する。自らの潔白を証明するために、河原田は市長選の実施を公言するのだった。これまでも智子の無知さと無謀さにはイライラさせられていたが、今回はあまりにもひどすぎる。
前回までは無知ながらも世の中をよくしたいという気持ちが伝わってきたので、まだ我慢できたが、証拠もないのにtwitterで(間接的にだが)市長を糾弾するのは考えが浅はかすぎる。
夫・公平(田中圭)らからいさめられても「なんでつぶやいちゃいけないの」というだけで、全く自分の非を認めないので、さらにイライラする。こんな役を演じさせられている篠原涼子が気の毒になってくるほどだ。
望月が亡くなったにも関わらず、次の選挙のことばかり考える議員たちに智子は怒りをぶつけるが、「そもそもあんたの軽はずみな発言のせいで、人が死んだんだろ!」と突っ込みたくなる。その望月の死に関しても「自殺した」と言葉で説明されただけなので、何の気持ちも湧いてこない。「もしかして生きているのでは?」とひそかに疑っている。
次週からは新章が始まり、智子は犬飼(古田新太)に推されて市長に立候補するらしい。しかし、これまでの姿がひどすぎるので、全く応援する気にはなれない。さっさと敗北して、政治から手を引いてほしいとまで感じる。物語は中盤に差し掛かっているのに、ここまで共感できない主人公も珍しい。まして、政治ドラマなのに、ここまで説得力がないのは致命的といえるだろう。
毎回、シャワーシーンや生クリームぺろぺろシーンで頑張ってお色気振りまいている高橋一生が不憫でならない。最近では藤堂の萌えポイントを探すためだけに、ドラマを見ている視聴者が多いのではないのだろうか。
不快感ばかりが募るドラマだが、市長選に向けて智子や周りの議員がどのように動くのか、ここまで来たからには見届けたい。へらへらした態度ばかりの智子が市長になるのであれば、そのときには態度を改めてほしいものだ。
文・Harumaki