【暮らすように旅するアメリカ】マンハッタンの摩天楼とアートの街ブルックリンを結ぶ「ブルックリン・ブリッジ(Brooklyn Bridge)」を散歩する (2/4ページ)

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そんなブルックリンブリッジの建造には様々な歴史があります。

この橋は、1867年4月、アメリカンドリームを夢見てアメリカにやってきたドイツ系移民のジョン・A・ローブリングによって設計が開始されました。

しかしながら、橋の着工開始をまたず、ジョンはこの世を去ります。

そのため、ジョンの息子のワシントンが意思を引き継ぎ建設を続けたのですが、工事中の事故により体に障害を受けてしまいます。

そこで今度は、ワシントンを介護していたの妻・エミリーが、独学で技術を学び、現場とワシントンの意思疎通をはかり、約10年もの間、土木技術者として現場で指揮を果たし、橋を完成に導いたのです。

この橋の完成までには14年の歳月がかかり、その建設途中には27人もの作業員が事故によってなくなってしまいます。また、事業資金の枯渇、工事の一時中断など、様々な困難に立ち向かわなければならない場面が多々あったそうです。

橋の完成後、下半身を麻痺してしまい声を出すこともままならず難聴にまで悩まされたワシントンはブルックリンハイツの家から出ることができず、妻エミリーに先立たれてから89歳で亡くなるまでの間、自宅の窓から望遠鏡で橋の建設を見守り続けたと言います。

そんなローブリング親子による偉業の証ブルックリン・ブリッジは、ニューヨークだけではなくアメリカを象徴する土木構造物として世界中の誰もが知る存在となりました。

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