遺伝子組み換え生物の漏洩を破壊する為の”キルスイッチ”が開発される(米研究) (1/3ページ)
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遺伝子組換え生物(GMO)の技術は、さまざまな状況への耐性を身につけた作物や成長が早い魚を作り出せるなど、使い方次第では有用な技術である。しかし同時に脅威でもある。
万が一、素早く繁殖し、しかも強い細菌が研究室から漏れ出してしまったら、それを食い止める手立てはあるのだろうか?
これに対する解決策が「自己破壊DNA」だ。
・キルスイッチを発動させ漏洩した生物の細胞と遺伝情報を破壊
『Nature Communications』に掲載された論文によると、それは対象となる生物が指定エリアから外に出た場合、最先端の遺伝子編集ツールでDNAを消去して、細胞と遺伝情報を破壊する。
このいわゆる”キルスイッチ”を発動させれば、実験生物や独占所有される生物が自然環境に侵入する前にそれを根絶することが可能になる。・アミノ酸を利用した合成生物の破壊
GMOの利用がますます広まりつつある今日、その封じ込め技術に対する関心が高まっている。ハーバード大学の研究グループが発表したシステムは、アミノ酸をその目的で応用するものだ。
同システムでは、特定のアミノ酸を利用できない合成生物は細胞が死ぬようにする。そして、そのアミノ酸を対象を封じ込めたいエリアにだけ配置する。こうしておけば、万が一、対象が漏出してしまったとしても、アミノ酸が使えないために死んでしまう。
同システムはさらにDNA自体も標的にする。細胞が死ぬだけでなく、対象の設計図である遺伝情報まで跡形もなく破壊するのだ。