【国沢光宏の言いたい放題】逆風の日産、セレナe-powerは汚名返上の1台になるのか?【第11回】 (3/4ページ)

イキなクルマで

低い回転数のエンジンのあり方と高い回転数のエンジンのあり方って違いますから、1つで合わせようとするとどうしても燃費がよくないんです。燃費を上げるためには同じ回転数でずっと回していた方が高効率ですよね。すると、エンジンを発電機として使って電気でクルマを動かす間に、バッテリーを置いておいて、ゆっくり走るときはバッテリーに電気を貯める、パワーを出すときにバッテリーから使うようにすればもっと高効率になります。

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■ノートe-powerがバカ売れした理由は?

牧野:去年ノートe-powerが出て、ものすごく売れました。これだけ売れた理由というのはe-powerが高効率だったからなのでしょうか?

国沢:それは違います。皆さんクルマを買う時は燃費を気にしますよね。だから皆さんハイブリットを選ぶんです。ホンダならフィットハイブリット、トヨタならアクアです。日産はそういったものを持っていなかったのでノートe-powerを出しました。じゃあ、燃費はライバルよりいいと言われたらそんなに変わらないか、若干負けるくらいなんです。特に高速道路を走ったらさっき言ったように伝達効率の悪さが出るので、ノートe-powerは普通のハイブリットに勝てない。じゃあ、なぜ売れるかというと、普通のハイブリットはアクセルを踏んでから馬力が出るまで2秒くらいかかるんです。

牧野:ちょっと時間がかかりますね。

国沢:普通に街中を走るくらいなら問題ないですよ? でも、ちょっとスピード出したい時とかにアクセルを踏んでも沈黙があるんです。

牧野:つまり、ノートe-powerはそれがない……?

国沢:そう、レスポンスがすごくいい! アクセルを踏んだ瞬間にバッテリーから電気を持ってきて、その間にエンジンの回転数を増やしてパワーを出しますので、アクアやフィットと比べてはっきりと気持ちよく走れます。断然違います!

牧野:なるほど、それが理由なんですね。それはすごいですね。

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