早明戦の10番は4年の意地で。明大・堀米航平を変えた「ジュニア」の季節。 (2/2ページ)

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ただ、Bに行ったことで考える時間が増えた。ここで終わるんじゃなくここを糧にしたら、今度、紫紺(明大のジャージィ)を着る時にはさらに成長した自分になれている…。そう思い浮かべながらやってきました」

 10月8日には帝京大との打ち合いを31-40で落としたが(東京・帝京大グラウンド)、先発した4試合を3勝1敗で終える。ここで勝敗を左右する存在になれたことで、責任感を強めたようだ。11月にAチームへ復帰し、こう胸を張る。

「ジュニアでは勝てそうで負ける経験も、いいプレーができて(Aチームに)上がることもできた。ここぞという時に試合を決めるプレーをするのは、精神的な強さから。そのメンタル面も学べましたし、コミュニケーション能力も上がりました」

 今度の早明戦で対抗戦の今季初先発を目指す。回り道をした最上級生に、田中HCが期待をかける。

「質問もよくしてくるようになりましたし、BK全体でどうアタックするかということにもジュニアで取り組んでくれた。もともとキック力もあって、身体も強い。頼もしいです」

 挫折を味わった経験者がバージョンアップして最前線に戻ってきた。大学選手権に向けてもポジティブな話題だろう。「必死だった」という本人は、改めて決意した。

「前にAにいた時は主将、副将などのリーダーが引っ張っていたけど、ジュニアでは自分が引っ張らなくてはいけなかった。それがいまに活きています。Aに戻ってからは自分もリーダーとして取り組んでいる」

 まずは伝統のカードで背番号10をつけるべく、東京・明大八幡山グラウンドでの日々を充実させてゆく。

(文:向 風見也)
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