早明戦の10番は4年の意地で。明大・堀米航平を変えた「ジュニア」の季節。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 這い上がってきた。

 明大4年の堀米航平が、控え組降格を経て成長した。12月3日には東京・秩父宮ラグビー場で、関東大学対抗戦Aの早大戦に挑む。

 早明戦とも呼ばれる今度のクラシコに向け、気を引き締める。

「大きな舞台。4年生としての意地、プライドを持って、いままでと違う自分、4年生としての自分を出していきたい。リーダーシップ、体を張る、キックをしっかり決める…。自分の仕事をしっかりとしたい」

 この日の結果によって対抗戦の順位が変わる。現在4勝2敗で8チーム中3位タイの明大は、早大に勝てば2位浮上のチャンスを獲得も、負ければ4位に沈む。2位なら日本一を決める大学選手権でのシード権を獲得。同選手権への参戦開始日は3位以下の場合の16日から23日に変える。最上級生が武者震いするのは、自然な流れだ。

 身長178センチ、体重89キロ。千葉・流通経済大付属柏高出身のSOで、ロングキックとフィジカリティを長所とする。明大では1年時から出場機会を獲得し、2、3年と年を重ねるごとに先発機会を増やしてきた。

 ラストイヤーは、やや壁にぶつかったか。

 就任5年目の丹羽政彦監督のもとへ今季から入閣した田中澄憲ヘッドコーチ(HC)は、卒業後に国内最高峰トップリーグへ挑む堀米の動きを「もったいない」。鋭いキックを蹴った先に味方が走っていないことなどから、「周りと連動をしていない」との印象を受けたようだ。事前の決め事にとらわれる向きも感じた。

 3年の松尾将太郎の台頭もあり、堀米を主力にあたるAチームからBチームへ降格させた。田中HCは本人に言った。

「君の場合は、自分だけでプレーしている。これからトップリーグでやるのなら、そういう10番(SO)は難しい。ただ、周りを巻き込むことを意識したら、それは自分に返ってきていいプレーができるようになる」

 堀米は、すぐに立ち上がった。

 Bチームのための公式戦である関東大学ジュニア選手権では、Aチームの頃以上にリーダーシップが問われた。経験の浅い選手らを司令塔として率いるべく、攻撃の連携や作戦について対話を重ねた。

「去年、一昨年と普通に試合に出ていたので、悔しい気持ちもありました。

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