日本ハム 清宮幸太郎の“かませ犬”となる残留した中田翔 (2/2ページ)

週刊実話

増井の代理人とオリックスが接触しています」(同)
 オリックスはシーズン中から日ハム戦を視察していた。それも通常のスコアラー派遣ではなく、FA選手の調査。だが、中田の「福良さんトコ」発言は“自分を見ている”わけではなかったのだ。

 その中田は残留会見で、清宮のことにも触れた。
 「一塁手で、(守備位置が)かぶっている。あれだけ有名な選手。ちょっと必死にならないといけない」
 中田は厳しい表情でそう答えた。厳しい表情をそのまま受け止めれば、「定位置争いの好敵手出現に危機意識を高めている」ということになるが、プロの世界で10年もメシを食ってきたベテランが、高卒ルーキーに怖じ気づく理由はない。怖じ気づいているフリをし、場を和ませようとした“ヤンキーギャグ”とも解釈できる。
 「中田や他の日ハム選手は、ドラフトの1週間くらい前に、清宮の1位入札を知ったようです。中田にすれば、ポジションが重複する有望新人を獲る真意は察したはずです」(スポーツ紙記者)

 周囲に慰留されての残留。会見でその動きをした者として挙げたのは、家族、ファンだった。
 「球団からは?」の問いを受け、中田はようやく「お前が必要と言ってもらえた」と答えた。清宮が一人前になるまでは使ってもらえそうだが…。
 「話題性ということで、清宮の一軍キャンプ帯同は確実です。その場合、中田は兄貴役を名乗り出ていますが、遠征中に豪遊する中田と、『金の卵』である清宮を一緒にさせるようなことはしないでしょう。打撃指導はコーチがやります。フリー打撃で同じ組になることはあるでしょうが」(同)

 清宮はスイングスピードで飛距離を出すタイプ。中田はパワーだ。ともに飛距離には定評はあるものの、フリー打撃で並んで勝負すれば、リラックスできるのは「負けて元々」の清宮だ。
 「中田さんと同じくらい打球が飛んでいる。プロでやっていける」と、自信を持つきっかけにもなるだろう。

 将来は、栗山英樹監督が「一塁清宮、DH中田」を選択する可能性もある。そのときは'16年本塁打王のレアードと定位置を争うことにもなりかねない。
 「大谷の米挑戦で、投打ともに“一枚”が足りません。日ハムはFA取得選手に冷たい。増井には宣言残留を許し、中田を残し、頑張れと言ったのはそのためです。でも、本心は分かりません」(同)

 かつて球界には、「アニキ」「番長」「キャプテン」と称された牽引役がいた。彼らは自分の調子が悪いときも声を張り上げ、チームに尽くしていた。だが、中田はふて腐れた態度を取る。奮起はもちろん、心も入れ替えなければ、中田は清宮の“かませ犬”にされかねない。

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