宴会シーズンは特に注意したい 心筋梗塞も招く尿酸値上昇 (2/3ページ)

週刊実話

そのために日頃から尿酸値の定期的な血液検査を受けているんです」
 また、高い尿酸値は結石形成だけでなく、動脈の石灰化にも関係していることが明らかにされていることから、この内科医は2年前から尿酸値をきちんとコントロールするために酒もやめたという。

 そのような話を聞いて分かる通り、中高年の高尿酸血症で注意しなければならないのは、痛風や結石だけではないということだ。欧米などでは、心血管疾患の発症と大きく関係しているという報告が数多くある上、高尿酸血症の人の死亡原因第1位は、心筋梗塞などの心血管疾患というデータもあるという。
 血圧に詳しい医療ライターは言う。
 「尿酸値がもともと高い人は、高血圧、肥満、高脂血症、糖尿病などを合併しているケースが多く、それが心血管疾患を増やしている大きな要因だと考えられています。いずれも、動脈硬化を促進させる大きなリスク因子で、動脈硬化は心筋梗塞、狭心症、弁膜症、大動脈瘤などの心臓病を引き起こす要因になる。
 日本高血圧学会では、日本人の尿酸値の平均は男性5.5mm/dl、女性が4.5mm/dlだが、これが『1』上昇するごとに、男性で18%、女性で25%が高血圧を合併しやすいとの発表もあります。男性は『7.5以上』、女性では『6.3以上』の場合、高血圧を合併する患者の心血管疾患の発症が増えるという報告もある。やはり、尿酸値が高いまま放置しておくのは、リスクも大きくなると思います」

 尿酸値が上がる直接的な理由について、ある専門医は「尿酸が作られすぎて多い」ことや、「尿酸を排泄する力が低下している」ことなどが考えられるという。
 「尿酸が作られすぎる原因としては、プリン体の代謝障害や、食物として体内に取り入れるプリン体の量が多いことが該当します。この中で尿酸の排泄には、体質と生活習慣的な要因が大きく関係していると考えています」(同)

 厄介なのは、前述のように高尿酸血症を放置していると、尿酸の結晶が少しずつ大きくなる点。尿酸は本来、体の中ではすべて溶け、結晶としては存在しない。そのために白血球が、貪食(細菌や異物を取り囲んで食い殺そうとする活動)を試みようとするが、貪食された尿酸結晶は、白血球を破壊する作用をする。

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