宴会シーズンは特に注意したい 心筋梗塞も招く尿酸値上昇 (3/3ページ)
ゆえに、そうした箇所に炎症反応が起こり、やはり赤く腫れて激しい痛みが発生する痛風発作が出やすくなる。
東京共済病院の内科担当医は、こう説明する。
「何といっても怖いのは合併症ですが、他にも高尿酸血症は、心血管疾患の独立した危険因子であるということも報告されている。はっきりしたメカニズムはまだ解明されていませんが、尿酸が基準値を超える状態が続くと、血管の細胞が尿酸を取り囲んで血管の壁が厚くなり、血液の通り道が塞がれ、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まるのではないかと考えられています」
こうした様々な報告から、尿酸値が一定以上高ければ、無症状でも積極的に尿酸値を下げる治療を行うべきだ、という流れも出てきているという。
現在は、男性も女性も尿酸値が「7」を超えるとリスクが高くなるとされているが、女性はもともと男性より尿酸値が「2」ぐらい低いため、「5」を超えた場合は注意が必要だ。女性の場合、男性に比べて尿酸値が高いと心血管疾患になりやすいとの研究結果もあるという。
「尿酸値も心血管疾患も、リスクを下げるには生活習慣を改善することが重要ですが、それが難しい人は、早めに尿酸を下げる治療を検討した方がいいかもしれません」(同)
最後に、普段の食事に関して専門医は、以下のように注意点を挙げる。
「確かに、レバー類などの極端にプリン体を含む食事は控えた方がいいのですが、基本はカロリー摂取を抑えることです。常に“腹八分目”を意識し、早食いは避けること。肥満を解消していけば、おのずと尿酸値が下がっていくことをお忘れなく」
これからのシーズンは、いつも以上の心掛けが重要だ。