ヤンキースには行かない! 大谷翔平は浪花節で去就を決める (2/2ページ)

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「いちばん最初に、大谷にアプローチした米球団はドジャースなんです。彼が高校一年生のときですよ」(アマチュア球界要人)

 大谷の母校・花巻東には米球界に対する“免疫”がある。大谷と入れ代わるようにしてプロ入りした菊池雄星(26=埼玉西武)がいたからで、当時はNPBよりも米スカウトのほうが熱心に学校に通いつめていた。もっとも、菊池の西武入りと同時に彼らは撤収したが、ドジャースのアジア地区担当スカウトだけは違った。一年生夏の大谷を見ていたという。先のアマチュア球界要人によれば、「単なる偶然」とのことだが、大谷サイドは「いちばん始めに自分を見てくれたプロスカウト」ということで、好印象を抱いていたそうだ。

 元NPBスカウトがこう続ける。

「最初に自分を見てくれたという出会いを大切にする指名選手は、今でも多いんです。今はウェーバー制だから、希望球団があっても、そこに必ず指名されるという保証はない。でも、指名挨拶で『最初に自分を見てくれた球団に指名されて、嬉しい』と話す球児もいてね」

 大谷が高校時代の出会いを今も大切にしている可能性は高い。

「ヤンキースは良くも悪くも保守的な球団です。二刀流という新しい挑戦を認めず、途中から投手か、野手のどちらかに専念させてしまう危険性もあったと思います。二刀流を貫けば、中4日で定期的に5人の先発投手をまわすローテーションは成立しません。その懸念は他の米チームも抱えており、交渉は意外と長引くと思う」(米国人ライター)

 “浪花節”を大事にする大谷のハートを掴むのはどの球団か。投手と野手の二刀流が他投手の協力がなければ成立しないとすれば、出会いを大切にする大谷の本心とはかけ離れているような気もするが…。
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