就活経験者に聞いた就活の始め方! まず取り組むべき対策と力を入れるポイントは?

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就活経験者に聞いた就活の始め方

大学3年生ごろになると、そろそろ就職活動の準備を始めなければなりませんよね。とはいえ、就活のおおまかなスケジュールはイメージできているものの、なにから始めたらよいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか? 今回は、就活を経験した先輩大学生のみなさんに、就活の始め方や、どのように活動を進めていったらよいのか、対策やポイントを聞いてみました。これから準備を始めるという人も、現在就職活動中の人も参考にしてくださいね。



■就活を始めたら最初にすべきことは何ですか?

1位 自己分析 125人(20.6%)
2位 就活サイトに登録 102人(16.8%)
3位 企業分析(気になる企業・業界を探す) 82人(13.5%)
4位 企業説明会に参加 73人(12.0%)
5位 大学の就活対策講座・ガイダンスに参加 47人(7.7%)

1位は、就活の基本でもある、自分の強みや弱みを知るための「自己分析」となりました。続いて、エントリーに欠かせない「就活サイトに登録」が2位。希望を絞り込むための「企業分析」は3位に、4位には一段階進んだ「企業説明会に参加」がランクインしています。5位は、就活の基礎知識が得られる「大学の就活対策講座・ガイダンスに参加」でした。

■まずは自己分析から! 自分の長所と希望を洗い出すのに欠かせない

自己分析は、「自分を知らないと調べる業界を絞れない(女性/21歳/大学4年生)」ために最初にやるべきと考える人が多かったです。「自分のことをわかっていなくて進路に失敗したから(女性/23歳/大学3年生)」という経験も聞かれますので、早めに取り組んだほうがよいでしょう。また、就活では企業分析についてもスケジュール把握についても、情報収集が欠かせません。「手っ取り早く情報を手に入れられる(男性/24歳/大学院生)」就職サイトも、できるだけ早く登録すべきという意見が多くみられました。どんなことから始めたらよいかわからないという人にはガイダンスが役立ちます。「自分だけでは就活の仕方がわからないから(女性/27歳/大学院生)」という人にとっては頼りになる存在ですね。

では、就活で志望企業を見つけるには、どのようなことを行うべきなのでしょうか? 志望企業・志望業界探しのために、先輩が力を入れた点について見てみましょう。

■就活で受けたい企業(志望企業・志望業界)を見つけるために、あなたが一番力を入れて取り組んだことを教えてください。

1位 合同説明会に参加 125人(20.6%)
2位 インターンに参加 98人(16.1%)
3位 企業のホームページを閲覧 68人(11.2%)
4位 就活サイトを閲覧 66人(10.9%)
5位 自己分析 65人(10.7%)

結果は細かくわかれましたが、「合同説明会に参加」が1位でした。さまざまな企業を直に目にすることができる絶好のチャンスですよね。また、実際に仕事が体験できるインターンも2位に。情報収集はもちろんですが、体験して初めてわかることも多いのかもしれません。情報収集の基本である企業のホームページや就活サイトについても、積極的の利用されているようです。

■企業に直接接してから就活で志望を決める傾向

合同説明会は、「実際の業界のこともわかるし、会社の特徴もわかるから(男性/25歳/大学院生)」という理由で力を入れていた人が多かったです。「一度に多くの企業を知ることができる (女性/19歳/大学2年生)」ことも、合同説明会の魅力。説明会でノーマークだった企業に感銘を受けて志望するようになった、という人もいるのではないでしょうか?

直接企業と接する機会としては、説明会以外にインターンがありますが、「現場の環境を自分の目でみられるから(男性/22歳/大学4年生)」ということから力を入れている人が多かったです。実際に職場を経験してから、自分に合いそうかどうかを判断しているのでしょう。また、「インターンに行くと優遇されることが多いから(女性/22歳/大学4年生)」という指摘もありました。

このように就活でやるべきことはたくさんありますが、実際に経験者のみなさんはどのような活動を優先して行ったのか気になりますね。就活の準備における主な項目別に先輩たちの実施状況を見ていきましょう。

■就活のときに自己分析をしましたか?

はい 417人(68.7%)
いいえ 190人(31.3%)

自己分析をしたことがある人は7割近くにのぼりました。本当に自分に合う仕事を探したいという目的もありますが、エントリーシートの志望動機に盛り込むために使っている人も多かったです。自己分析は絶対必要といわれますが、「わざわざ分析しなくても自分のことはわかっているのでやらない」という人もしばしばみられました。

■就活のときに企業分析をしましたか?

はい 378人(62.3%)
いいえ 229人(37.7%)

企業分析を行った人は、約6割でした。企業分析は志望先を絞り込む目的や、志望先についてより深く知る目的で行われています。志望動機作成のために欠かせないと考える人がいる一方、行きたい企業や業界がはっきりしている人の間では、必要性を感じていないという声も多かったです。また、やらなかった人の間では、分析の難しさも指摘されていました。

■就活のときに合同説明会に参加しましたか?

はい 391人(64.4%)
いいえ 216人(35.6%)

合同説明会に参加した人についても、6割を超えました。一度に複数の企業と直接接することができる合同説明会は、これから志望先を決めるという人にとっては便利なようです。大学から勧められたという人もいました。参加しなかった人の場合は、合同ではなく会社が直接行う個々の説明会のほうがよいと考えている人が多かったです。

■合同説明会には何回参加しましたか?

1位 3回 98人(25.1%)
2位 2回 87人(22.3%)
3位 1回 82人(21.0%)
4位 4回 47人(12.0%)
5位 5回 35人(9.0%)

参加回数は「3回」という人が最多でした。2位は「2回」、3位は「1回」と、参加回数はあまり多くないようです。規模の大きな合同説明会であれば、1回行けば十分な情報が得られるようですが、たくさんの企業と直接接したいと考えている人では、参加回数が多くなる傾向がみられました。友達同士で参加するために何度も行く機会があったという人もいます。

■自己分析、企業分析、合同説明会はそれぞれ重要な役割あり

就活を本格的に始めるまえに必要な、自己分析や企業分析、合同説明会への参加。いずれも実行した人は6割を超えていました。自己分析や企業分析については、とりあえず始めたという人もいれば、「志望動機とか書くのに必要(女性/22歳/大学4年生)」とその役割を意識して積極的に行っている人もいました。合同説明会については、「自分で調べるより効率的だし、手始めに就活とは何かということを知るにはいい機会だから(女性/26歳/大学院生)」と手軽な活動として参加する人も多くみられましたが、「合同説明会よりも個別説明会のほうがよい(女性/22歳/大学4年生)」とする人もあり、志望先選定など、就活への取り組みがどの程度進んでいるかのよっても、考え方に差があらわれるようです。

学生がこれらの活動をスムーズに進められるよう、大学では、これから就活を行うという人向けに対策講座やガイダンスも行われていますよね。では、講座やガイダンスの利用率はどうなのでしょうか?

■あなたは就活時に、大学が主催している就活対策講座やガイダンスを活用しましたか?

はい 341人(56.2%)
いいえ 266人(43.8%)

半数以上の学生が、大学が主催する就活対策講座やガイダンスを利用していました。大学から参加を強制されるという人もいる一方で、大学では実施されていなかった、実施されているのを知らなかったという人もいました。就職活動に不安を感じている人では利用率が高かったのですが、就職支援サイトで済ませた人もいるようでした。

続いて参加経験のある人に、主にどんな講座・ガイダンスに参加したかを聞いてみました。

■どんな講座・ガイダンスに参加しましたか?(複数選択可)

1位 大学内での(合同)企業説明会 130人(38.1%)
2位 就活全般のガイダンス(就活の流れの説明など) 126人(37.0%)
3位 自己PR/エントリーシート対策・添削 124人(36.4%)
4位 自己分析・企業分析 111人(32.6%)
5位 模擬面接・面接対策 94人(27.6%)

最多は「大学内での(合同)企業説明会」、続いて「就活全体のガイダンス」、「自己PR/エントリーシート対策・添削」となっており、いずれも3人に1人以上の学生が参加していました。初期に欠かせない「自己分析・企業分析」、就活のプロセスが進んでから対策が必要な「模擬面接・面接対策」がこのあとに続いていました。

■学内企業説明会や就活ガイダンスが人気! 気軽に参加できることがポイント

大学主催の講座やガイダンスへの参加は半数以上。近年では学内で企業説明会を行う企業も増えているため、学内での説明会を利用したという人が1位でした。手軽に参加できるうえ、「学内説明会などは自分の大学の学生を取る気がある企業が来ると思うから(女性/22歳/大学4年生)」という意識もあるようです。また、就活に不安を感じている学生も多く、「何から始めて何をしたらよいのかわからなかったため(女性/21歳/大学4年生)」、「面接や履歴書作成に自信がないから(女性/21歳/大学4年生)」という声も聞かれました。大学主催のイベントは身近だからこそ気軽に利用できますね。中には、「強制参加だった(男性/21歳/大学4年生)」という人もおり、学生の就職に力を入れている大学も増えているようでした。

ガイダンスに加えて大学のキャリアセンターでも、個別に就職に関する情報や支援の提供が行われていますが、利用した人はどのくらいいるのでしょうか?

■就活時に大学のキャリアセンターを活用したことはありますか?

はい 301人(49.6%)
いいえ 306人(50.4%)

キャリアセンター利用については、活用したことがないという人が、活用者をわずかに上回りました。身近な相談先としてサービスを利用した人も多かったのですが、直接先生に相談できるから必要性がないという人もいました。また、キャリアセンターの予約が取りづらいことや、アドバイザーとの相性があることなどの影響もあり、高い活用率とはならなかったようです。

続いてキャリアセンターを利用したことがある人に絞って、キャリアセンターを主にどんなことに利用したか聞いてみました。

■キャリアセンターを主にどんなことに利用しましたか? 最も利用したことを教えてください。

1位 キャリアアドバイザーへの就活全般に関する相談 55人(18.3%)
2位 キャリアアドバイザーによるエントリーシートの添削 54人(17.9%)
3位 大学限定求人情報の閲覧 49人(16.3%)
4位 自己分析・企業分析・筆記試験対策などの資料閲覧 41人(13.6%)
5位 キャリアアドバイザーによる模擬面接 35人(11.6%)

キャリアアドバイザーからの直接の支援を受ける人が多くいました。「就活全般に関する相談」が1位、「エントリーシートの添削」が2位、「模擬面接」が5位に入っています。アドバイザーからの支援以外にも、求人情報や就職試験関連の資料の利用率も高かったです。

■キャリアセンターでは漠然とした不安から具体的な支援まで受けられる

キャリアセンターの利用率は半数程度にとどまっていましたが、身近な相談場所としてさまざまな活用方法があることがわかりました。「なにをやればいいかわからない(男性/21歳/大学4年生)」といったときにも的確なアドバイスがもらえたようです。「エントリーシートで悩んでいたから(男性/22歳/大学4年生)」、「文章に自信がなかったから(女性/22歳/大学2年生)」など、具体的な相談を行う人が多かったです。また、模擬面接が役立ったという感想が多く、「緊張感を持って練習できたし、アドバイスをくれてためになった(女性/21歳/短大・専門学校生)」と語っています。中には、キャリアアドバイザーとの相性がよくなかったというケースもあるようですが、就職活動の強い味方となってくれることは間違いないでしょう。

今回のまとめ:まず自己分析から取り組む先輩が多数! 説明会や大学のガイダンスも活用

ポイント1 就活で最初にやるべきことは自己分析
ポイント2 受けたい企業を見つけるなら合同企業説明会
ポイント3 6割以上の学生が自己分析・企業分析・合同説明会参加を実施
ポイント4 合同説明会の参加回数は平均3回
ポイント5 大学主催の就活ガイダンスでは学内企業説明会が人気
ポイント6 学生の約半数がキャリアセンターを利用。支援は就活全体へのアドバイスから模擬面接まで


就職活動は早期に始めたものが制すといわれるほど、早めの万全な対策が必要です。これから就職活動を始める人や現在活動を始めたばかりの人は、今後の流れについてイメージできたでしょうか? 就活で準備すべきことはたくさんありますが、そのステップごとにポイントを押さえておけば問題ありません。必要以上の焦りは禁物です。今回ご紹介した就活経験者の経験談を参考にして対策をしっかり行い、志望先企業の内定を勝ち取りましょう。

文・学生の窓口編集部

マイナビ学生の窓口調べ
調査期間:2017年9月
調査人数:就活を経験した大学生男女607人

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