天才テリー伊藤対談「立川志らく」(4)立川流の中で誰も談志を継がない? (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー さっき「談志を消す」とおっしゃっていましたけど、逆に立川流の中で誰か談志の名前を継がないんですか?

志らく 継がないですね。継いでもいいことないですから(笑)。

テリー 師匠が勝手に継いじゃえばいいじゃないですか、和泉元彌みたいに。

志らく ハハハ! そうすると分裂騒動が起きると思うので。

テリー でも実際問題、もったいないとは思いませんか。

志らく もったいないですよね。でも、たぶん名乗りをあげる弟子はいないと思いますけど。

テリー 誰も? それはまたどうして?

志らく 確かに、師匠の名前を継ぐ名誉はものすごく大きいものがあるんですけれども、今後、残りの人生を落語家として生きていく時にはマイナスのほうが大きすぎます。現在は、弟子たちそれぞれは自分独自の芸が評価されていると思いますけど、「談志」という名を背負ったとたんに、前の談志と比較されてしまう。これは厳しいですよ。渥美清を継ぐ、みたいなものですからね(笑)。

テリー 確かに、誰でも寅さんができるわけない。でも、さっきの話じゃないけど、世間が談志さんの芸をすっかり忘れてしまえば、可能性はありますよね?

志らく そうですね、そういうずうずうしい弟子が何十年かあとに出てくれば。

テリー それまで、師匠は立川流をもっと盛り上げていかないとね。落語はもちろん、テレビでのますますのご活躍、期待してます。

◆テリーからひと言

 当たり前だけど、しゃべりはうまいし、やっぱり頭がいい人だよね。対談では否定されちゃったけど、こっそり談志を襲名しちゃってください。

「天才テリー伊藤対談「立川志らく」(4)立川流の中で誰も談志を継がない?」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 12/7号立川志らく立川談志落語家テリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る