誤嚥性肺炎の知っておくべき3つの症状 (3/3ページ)
「高齢者の誤嚥性肺炎が厄介なのは、原因の細菌に対する抗菌剤が効いたとしても、嚥下機能が回復しないためにすぐに再発してしまうことです。それを鍛えるには、とにかくお喋りをすることや、寝ている間に雑菌が肺に入らないように枕を高めにすること、肺炎球菌ワクチンをきちんと打つことです」(専門家)
この肺炎球菌ワクチンは、肺炎全体の2〜3割程度しか効かないと言われるものの、誤嚥性肺炎の2〜5割を抑えるとの報告もある。そのため、接種を怠らないほうがいいというのが、多くの専門医の見方だ。
加えて、日頃の食事で避けたいのが、早食いだ。
「早食いというのは、大概の人が若いときからの習慣となっているため、強い意識が必要です。また逆に、口に入れてからいつまでも噛んでいる人の場合も、つまりは噛んでも噛み切れないものが口にあるということ。それをそのまま飲み込むと誤嚥のリスクが高まるので、無理に飲み込ませず、食べやすい形態の食事に変更するようにしています」(養護老人ホーム関係者)
長寿はいいが、年齢を重ねれば重ねるほど、必ず訪れる嚥下機能の低下。本人はそれを自覚するとともに、家族などの周囲の人も、注意を払う必要があるのだ。加えて、嚥下機能の低下は、女性よりも男性のほうが早いとする専門医もいる。理由は、よく喋る女性に対し男性の方が口数が少ないためだ。ここでも、周囲の人との関わりが大切になってくることをお忘れなく。