吉田照美に政権から圧力が?安倍批判の風刺画めぐる”トンデモ騒動”の顛末

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吉田照美、安倍批判の風刺画めぐり”トンデモ陰謀論”を主張のご都合主義(写真はイメージです)
吉田照美、安倍批判の風刺画めぐり”トンデモ陰謀論”を主張のご都合主義(写真はイメージです)

 ラジオパーソナリティの吉田照美(66)がTwitter上に風刺画を投稿し、その「非表示」をめぐり、リスナーを巻き込んで、「陰謀説」騒動を引き起こすなど物議を醸している。

「問題になったのは、吉田が12月1日に投稿した自作の油絵『夫人 Lie人 ビールびん』の画像。俵屋宗達作で有名な『風神雷神図』を模しており、風神には安倍晋三首相(63)と加計学園の加計孝太郎理事長、雷神には安倍昭恵夫人(55)の顔がほどこされたコラージュ作品です。下にはテレビ画面があり、北朝鮮国旗、ミサイル、(日馬富士騒動の)ビール瓶などが描かれている。吉田によれば『日本のメディアは彼ら(安倍夫妻と加計氏)のことは伝えず、日馬富士のビールびんの事と北朝鮮のミサイルの事しか伝えないと言う悲しい絵』ということです」(新聞社記者)

 ダジャレとしてはラジオ番組で内輪受けするレベルだろうが、風刺画としては実によくある、取るに足りない出来である。ただ安倍首相以外の2人は公人でもなく、醜悪に顔を描かれて揶揄される筋合いはない。それに女性に半裸の雷神を演じさせるのは、破廉恥で作者の品性を疑いたくなるものだ。

「画像が公開された後、『このメディアには不適切な内容が含まれている可能性があります』と非表示扱いになり、表示ボタンをクリックしなければ見られなくなったんです。おそらく、ふつうに不快に感じた一般利用者から通報があり、Twitter側がマニュアル通りに適切な判断をし、対応したのだと思われます。しかし吉田は『ツィッター社は、どういう基準で、こういう行為をされるのでしょうか?』と憤慨し、周りの吉田ファンたちも無責任に根拠もなく『安倍政権の陰謀だ』『表現の自由を侵害された』と騒ぎ始めたんです」(同記者)

 その後も、吉田はインプレッション数(露出回数)が急に減ったことでも「Twitter社に閲覧数をいじられた! 不正だ!」と大騒ぎ。システムに詳しい第三者に「数日前のデータがカウントされなくなったりする、よくあることだと思います」と冷静に諭される場面もあった。

■番組終了も安倍批判のせい?吉田をとりまく都合のいい陰謀説

 吉田といえば、36年間に渡り、文化放送で帯番組を担当し、一時代を築いたラジオの立役者。だが、最近は無意味に政権批判をくり返すだけの左派パーソナリティとなっている。そんな彼には今回の騒動同様に「陰謀説」を巻き起こした過去があるという。

「吉田が17年3月に文化放送での帯番組を終えた時も、リスナーたちが『吉田が安倍批判をしたから圧力がかかった』『言論弾圧だ!照美は命を張っている』と大騒ぎしたことがありました。元々、吉田に陰謀説好きの被害妄想癖があることが影響しているのですが、同様に政権批判をくり返す大竹まこと(68)の帯番組なども続いていることを考えれば、あきらかに吉田に都合のいい陰謀論でしかありません」(ラジオ局制作関係者)

 自分たちに不都合なことは全て圧力だといい、逆に自分たちは市民だから権力に対してどんな理不尽な抗議をしても許されるという、自称「リベラル」の常套論理。吉田もお得意のTwitterで検索すれば、偏向報道に怒り、モリカケ問題など見たくもない本当の市民の顔が見えてくるのではないだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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