日馬富士が飲んだ「貴乃花潰し」密約全容(1)多額の金を手にする日馬富士 (2/2ページ)

アサ芸プラス

しかもその背後には、関係者に対する事情聴取で得た情報をもとに、協会と日馬富士サイドの間で、『日馬富士を一方的な加害者ではなく中立的に扱うことで横綱(日馬富士)の名誉も担保する』という“密約”までがあったといいます」

 さらに、日馬富士が引退を発表した29日は、九州場所を終えて、目前に番付編成会議を控えていた。仮に、日馬富士がそのまま現役を続けていたならば、来年の初場所の番付に、横綱として日馬富士の名前が残ってしまうことになる。そうした事情も追い打ちをかけ、急遽、日馬富士の引退が早まった、というのが真相のようだ。

 前出・ベテラン相撲ジャーナリストが言う。

「実際、モンゴル人力士は奥さんもモンゴル人女性の場合が多く、引退すれば祖国に帰るのが一般的。ある意味“出稼ぎ”で相撲を取っているにすぎない。日馬富士もしかりで、33歳という年齢を考えれば、引退が近いこともわかっていたはず。そこで、相撲協会に居座って解雇されるよりは、温情裁定である引退の形を取れば、慣例にのっとって退職金もあれば、功労金も支払われて1億円ぐらいの金額が懐に入ってくる。また武士の情けとして、引退式も興行することができる。国技館の土俵を使えるかは微妙だが、断髪式まで行えば、さらに2億~3億円は転がり込んでくるはずです。さらには事件を沈静化させたい協会の顔を立てることにもなり、ひいては批判の矢面であるモンゴル力士会への風当たりも収まるはず。これこそ三方丸く収める最適な落としどころだったのです。その構図を描いたのが、ほかならぬ相撲協会執行部だった」

 つまり日馬富士は、今回の引退で、推定4億円の“お米”を手にするというのだ。

「日馬富士が飲んだ「貴乃花潰し」密約全容(1)多額の金を手にする日馬富士」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 12/14号貴ノ岩日馬富士貴乃花相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧