東北サファリパーク「サプライズお手伝いします!」→応募者ゼロ→悲しみのツイート→その結果...

Jタウンネット

以下、東北サファリパーク提供
以下、東北サファリパーク提供

福島県二本松市内にある東北サファリパークが、クリスマス向けにサプライズ企画を立てたところ、応募者ゼロが続いた。

担当者が宣伝役のペンギンとともに公式ツイッターで苦境を訴え続けたところ、2017年12月13日になって、ようやく動きが出てきた。

ペンギンの「出川くん」も宣伝役としてツイートに

「あなたのサプライズプレゼントを動物たちがお手伝いします!!」。東北サファリパークは2017年11月16日、フェイスブック上などでこう企画を発表した。

それによると、12月16~25日の期間、園内のアシカショーかサル劇場の中で、アシカやサルがスタッフとともにサプライズを演出する。恋人へのプロポーズ、家族や友達の誕生日、記念日などを想定し、アシカショーは非公開でのサプライズもOKとした。

7日前までの予約で、1日3組を限定して受け付け、「難しい打ち合わせもありません。お気軽にお問合せ下さい」と呼びかけた。

「東北サファリパーク サル劇場」の公式ツイッターでは、11月30日にサプライズ企画も含むクリスマスイベントを告知し、12月2日に、アシカやサルがプレゼントを口や手にしている写真をアップし、「スタッフ張り切って企画してます!一組も来ないと悲しいので是非!!!」と訴えた。


以下、東北サファリパーク提供
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5日には、「恥ずかしがらないで日本人!(外国籍の方もカモン!)」などとして、サプライズ企画の練習に励むアシカのほか、ペンギンの「出川くん」がちょっかいを出す姿の写真も付けた。

ところが、それでも応募はなく、10日には、申し込みの電話が鳴らず悲しみに暮れているとして、担当スタッフが床にうずくまって、その上に「出川くん」がちょこんと乗っている写真を出した。

ツイート効果で、10件近くも企画への申し込みが

イベントが近づいた11、12日になると、ツイッターは、さらに悲壮感を演出するようになった。

私たちは待っています。
18日まで待っています。
出川さんも待っています。
電話の向こうでスタッフKが喜び泣きます。
出川さんもピーピー鳴きます。
今日も電話は鳴りませんでした。#東北サファリパーク #サプライズ企画 pic.twitter.com/hnNwmyBZTE
- 東北サファリパーク サル劇場 (@sarugekijo_) 2017年12月11日

何故だ...
何故今日も電話は鳴らない...
そんなスタッフFの叫びに優しく寄り添う出川さん。
もはや出川さんの可愛いさを利用することに躊躇はなくなってきた私たち...
私たちは諦めない。
みなさん、サプライズはいかがですか?#東北サファリパーク #サプライズ企画 pic.twitter.com/tjakvC7eqX
- 東北サファリパーク サル劇場 (@sarugekijo_) 2017年12月12日

一連のツイートは、大きな反響を呼び、サプライズ企画の情報が広く知られるようになった。そして、13日になって、ようやく事態が動いたのだ。

今日!!!!!ついに!!!!!
待ち望んだお申し込みが複数件来ました!!!!!
やった!!!!!やったぞ!!!!!
皆さまのおかげです...
喜びのツイートは夕方にまたいたします。今スタッフは喜びで荒ぶっております。#東北サファリパーク #サプライズ企画 pic.twitter.com/tTPU4hqjdh
- 東北サファリパーク サル劇場 (@sarugekijo_) 2017年12月13日

東北サファリパークの広報担当者は14日、Jタウンネットの取材に対し、この日夕までに申し込みが地元福島の人を中心に10件近くに達したことを明らかにした。

「息子や娘、おじいちゃんの誕生日を祝いたいという申し込みが多いですね。ほかに、プロポーズや結婚記念日での申し込みも入っています」

サルのサプライズ企画は、申し込みがないとして13日にツイートで呼びかけたところ、数件入るようになったという。なお、今回の活躍を受けて、ペンギンの「出川くん」は宣伝部長に昇級している。

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