2017プロ野球「行く年来る年」座談会(4)日ハム・清宮は2割7分、20本塁打は打つ (2/2ページ)

アサ芸プラス

 同じ左打者として、コマの目には清宮の打撃はどう映ってる?

駒田 バットとボールが接する時、力任せに引っぱたくのではなく、ボールを捕まえていますよね。だからミート力が非常に高い。これは天性のもので、高校生としては間違いなく超一流です。ただ、当たり前ですが高校とプロでは投手の質が違う。プロの球を体感してスイングスピードを上げるための時間は必要でしょうね。

 俺も将来を考えれば1年目はファームで鍛えるべきだと思うんだ。近年の高卒打者で1年目から常時出場したのは清原和博だけだろ。松井秀喜でさえ57試合。中田は22試合で、筒香嘉智に至っては、たったの3試合。それでもみんな大打者に育っている。でも、あれだけの人気を考えれば1軍で使わざるをえないんだろうな。

駒田 中途半端に1軍に置いておくというのがいちばんダメですね。目をつぶって1軍で使い続けても、打率2割5~7分、本塁打20本くらいは打つでしょう。とはいえ、1年目がいちばんいい成績だった清原は抜けないと思います。ただ、将来的には三冠王も狙える打者だけに、2軍で実戦経験を積みながらじっくり育てたほうがいいでしょうね。

 一方の大谷は、移籍先がエンゼルスに決まったね。

内藤 チーム選択の決め手は、やっぱり「二刀流を認めてくれるか」だったんでしょうね。

 そうみたいだけど、大谷を二刀流選手として評価している球団は少なかったはずだよ。投手・大谷はどの球団も欲しがっているけど、打者・大谷に関しては「ピッチングに影響が出ない程度に使ってあげよう」ぐらいの評価だと思う。いずれにしても来年は、国内では清宮、海外では大谷が話題の中心になるのは間違いない。球界の盛り上がりのためにも健闘を祈りたいな。

<座談会メンバー>

角:(角盈男)/駒田:(駒田徳広)/内藤:(ギャオス内藤・内藤尚行)

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