LiLICoオススメ「肉食シネマ」 いわゆる“こじらせ女”の脳内って…? 『勝手にふるえてろ』 (1/2ページ)

週刊実話

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 いわゆる“こじらせ女”の脳内って…? 『勝手にふるえてろ』

 今年もあと少し! 仕事の締め切りや奥さんに頼まれた用事、会社の忘年会など、何だかんだ時間がないこの時期。でも、“バタバタしてる”とだけは言わないで! この言葉は、仕事ができない男を意味する禁句です。ちゃんと下準備すればスムーズに行くはずです。私も、そう自分に言い聞かせながら働いています。そして、気持ちに余裕ができたなら、ぜひとも時間を作って映画館に行ってほしいと思います。

 今回紹介する作品は『勝手にふるえてろ』。女性が主人公なのでノーマークの方も多いと思いますが、これが、なかなか男性も考えさせられる1本なのです。
 主人公のヨシカは“こじらせ女”。女性の私から見ても面倒くさいし、理想ばかりを追いながらも何も努力しない。ちょっとうまくいかないだけで、すぐに気が変わって甘い方へ行く。皆さんも、聞いているだけでイラッとするでしょ? でも、こんな女、世の中にはいっぱいいるのです! そして、こんな女を愛してしまう男もいっぱいいます。
 この作品では、主演する松岡茉優さんのウザいだけではない演技がスゴすぎて驚きます。冒頭のとんでもないことを言いながら涙を浮かべるシーンは、正直、ホラーよりも怖いです(笑)。でも、笑いとのバランスが抜群! ちなみに私は、マッサージ屋さんのシーンが好き。大声で笑えるリアクションにも注目です。

 ヨシカは、自分のことを好きになって一生懸命守ろうと思っている“二”が可愛くて仕方ない。でも彼女には、学生の時から好きな男がもう1人いる。“イチ”という名の彼のことを妄想の中で、どんどんいい男に作り上げていく…。これも実際、女にとっては珍しくないこと。特に今の時代、SNSがあるから、現在の行動をチェックしたりできるので妄想は膨らむばかり。
 映画では、二とヨシカとの「ああ言えばこう言う」会話劇がスゴい。男性なら、ちょっとおバカな二に、どんどん共感してしまう? それとも、感情を表に出さないイチ派でしょうか? 二はミュージシャンの渡辺大知が演じ、イチは『君の膵臓をたべたい』で存在感を出しまくった北村匠海が演じています。

 映画だからオーバーに描いている? いやいや、非常にリアルで、女の脳の中を覗き見できちゃう感覚。

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