稲川義貴(戦闘者)「僕が必要とされない世界が最高だと思います」 (2/2ページ)

日刊大衆

特殊な技術なので、子どもに教えると、学校とかで使ってしまうと大変なことになるから、技術的なことは何も教わらなかったんですけどね。

 それでも、自然と武術っていうのが身近にあって、そこから格闘技を習い始めたりしました。中学生のころに格闘技の師匠に出会い、空手とかキックボクシングなど色々教えてもらいましたね。高校の時には、総合格闘技もやって、卒業後はタイでムエタイをやりました。ムエタイと言っても、古流ムエタイと言って、シャム王朝時代に、王様の護衛についていた人がやっているようなもので、武器も使うような武術でした。

 その後、自身でゼロレンジコンバットという格闘技を創設し、軍のアドバイザーのような仕事もするようになりました。米軍のスペシャルフォースのアドバイザーもやっていたので、仲間の死を経験することは多くて、心がくじけそうになることもとても多いし、ブラックオペレーションと言って、闇から闇に葬られる仕事も多いんです。

■アクション映画『RE:BORN リボーン』に出演  だから、何かを残せるようなものをやりたくて、今回のアクション映画『RE:BORN リボーン』の戦術戦技スーパーバイザーの仕事もお受けしたんです。映画に出演したのも初めてだったので、すべてが新鮮で、とてもおもしろかった。

 本当は僕みたいな人間が必要とされない世界が来る、つまり戦争がなくなることが、最高だと思います。ただ、人間は戦争の歴史ですからね。僕も無敵ではないので、墓に足を突っ込む日もくるとは思うんですが、その時に、生き方間違っていなかったなと思えるように、いたいですね。

撮影/弦巻勝

稲川義貴(いながわ・よしたか)
1978年生まれ。国内外で様々な戦闘訓練・武術修行を重ねた後、国内の自衛隊の基地、駐屯地、警察機関への指導のほか、米軍特殊部隊の格闘技教官の指導実績もある。日本古来の身体操作をベースに、国内外の戦闘技術を融合して作り上げた戦闘術『ゼロレンジコンバット』の創始者でもある。実戦的戦闘技術だけでなく、日本民族と日本精神の伝承・継承のためにも活動している。

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