稲川義貴(戦闘者)「僕が必要とされない世界が最高だと思います」 (1/2ページ)

日刊大衆

稲川義貴(戦闘者)「僕が必要とされない世界が最高だと思います」

 軍隊のアドバイザーって言っても、一般の人にとっては何をやっているかよくわからないと思うんですが、基本的には軍隊の技術指導が主な仕事ですね。

■自衛隊で“人を殺さないように倒せる技”を指導  2008年に災害、テロ、ゲリラ攻撃の緊急事態に対応するために創設された自衛隊の中央即応連隊は、創設から関わっていたんですが、“人を殺さないように倒せる技を”というオーダーだったんです。現在の日本で、自衛官が海外で人を殺したら、大問題になりますからね。だから、殺さない技を自分の今までの格闘技の経験から編み出して、こういうシチュエーションでは、こう戦うというのを、自衛官に指導していました。オリジナルなものというより、元があるものを改造していく感覚に近いですね。

 自衛官や、海外の軍の人たちは、流派を押しつけるのを一番嫌いますからね。実際に任務に直結する技じゃないと、まったく受け入れてもらえない。軍っていうのは、政治が変わるたび、戦い方が変わるっていうことを身にしみてわかっているんですよ。アメリカなんか見ていると、オバマ大統領と、トランプ大統領では、アタックの仕方が違いますから。

 昔から自分がやってきた技をそのまま伝えてしまうと、“今は時代が全然違うのに、古いね”と思われてしまうんです。だから、昔からある戦術を、いまの時代に改造していくことが必要なんです。ほかにも、長期ミッションに入った時に、1日の食糧がちっちゃいビタミン剤だけで、筋肉が落ちてしまった時でも戦える技というオーダーをされたこともあります。

 今まで鍛えたものがなくなる、それでも戦わなければならないっていうのは、やっぱり、精神的に相当強い人じゃないと難しい。その時に、出したのが、とにかく肩甲骨をやわらかくするってことでしたね。つまり、普段はヘロヘロでも、斬る時だけ素早く斬り落とせっていうこと。

■空手やキックボクシング、総合格闘技などを習得  そもそも、こういう特殊な世界に足を踏み入れたのは、父の影響が大きいかもしれません。父は、神刀流という居合をやっていた人で、小さい頃から家に刀が置いてあることを不思議には思わなかった。

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