鈴木哲夫の政界インサイド「小池都知事が年明けに“起死回生策”仕掛ける!」 (2/2ページ)
みずから希望の党を立ち上げたまではよかったが、民進党との合流を巡る「排除発言」、さらには、政策協定という「踏み絵」で有権者の反発を買い、希望の党は敗北した。そして、玉木雄一郎新代表就任と同時に代表を辞任するに至った。
小池氏の1年は、まさに乱高下だった。失言の原因も政権交代への高揚感とされている。その後、支持率低下の影響は大で、肝心の都政が停滞。都庁職員や都議会自民党や公明党の抵抗にあっている。苦しい立場にあることは間違いない。
来年もこのまま苦境が続くのだろうか。
「年明けの都議会に提案する予算案の攻防で『小池色』を出して、自公とどう対決するか。そこを乗り切れば、豊洲新市場への移転と並行して、再び具体的なプランを伴う形で『築地再開発』をぶち上げれば、目玉政策にできる。国政でも、保守系野党で同じく党勢にかげりのある維新の会や橋下徹氏と組むなど、世論の動向を見ながら、起死回生策を仕掛けてくるはず。簡単に心が折れてしまうような人ではない」(小池氏周辺)
今年の「不毛」な混迷は来年に尾を引きそうだ。これが本当に活劇の主役が演じる物語なら許される。しかし、舞台は政治である。せめて、来年の主役たちには「活力ある自民党総裁選」と「都民のための改革」を見せてほしいところだ。
ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。