鈴木哲夫の政界インサイド「小池都知事が年明けに“起死回生策”仕掛ける!」 (1/2ページ)
1年を思い返す季節となったが、今年の政治をどう振り返るべきか。
俗に「モリカケ問題」と言われる森友学園の国有地払い下げと加計学園の認可問題、相次ぐ閣僚の失言などのスキャンダル。そして大義なき総選挙で野党が分裂した。確かに、活劇のような目をみはる展開はあった。
だが、総選挙後も体制は変わることなく、国会答弁はのらりくらり、野党も疑惑を追及しきれない。何より、将来の不安を解消するための長期的な「人づくり革命」の細部を詰める作業は年越しとなった。
出来事を振り返っていくと、政策的にも与野党の構図にしても、政治遺産はほとんどない。まさに「不毛な1年」だったと言えるのではないか。
では、活劇の主役たちはどうだろう。まずは、安倍晋三首相。側近議員の一人は「通常国会中盤から総選挙前まで長い苦渋の半年だった」と総括する。
それは「モリカケ問題」に関して、夏に行われたマスコミ各社の世論調査で、内閣支持率で不支持が支持を上回ったことに始まっている。森友で籠池泰典前理事長夫妻、加計では前川喜平前文科事務次官らが参戦。ところが、安倍首相の抗戦となる答弁では肝心なところで「記憶にない」「資料がない」と突っぱねることに終始したのだ。
本質的には安倍首相の指示、もしくは周囲の忖度という事実よりも、首相の不誠実さが仇になった。国民が求めていたのは、謝罪や無実の訴えなどではなく、説明責任を果たすことだった。いまだモリカケを払拭できたとは言いがたい。
「総選挙後、内閣支持率は復活したが、来年の総裁選では安倍首相以外を求める声のほうが多い。国民が感じた不誠実さが消えていないからだ。年が明けて一つでも火種がくすぶれば、総裁選3選に暗雲が垂れこめるかも」(前出・側近議員)
続いて、もう一人の主役といえば、やはり小池百合子東京都知事だろう。
年初に千代田区長選挙で都議会のドン、内田茂前都議との対決を制し、「小池劇場」は幕を開けた。さらに、夏の都議選で都民ファーストの会が圧勝。まさに破竹の勢いだった。
ところが、総選挙で一気に下降する。