1000年の歴史をもつモロッコの世界遺産フェズの観光スポット10選 (2/5ページ)
・アッタリーン・マドラサ
1325年に建てられたアッタリーン・マドラサは、ブー・イナニア・マドラサと同じマリーン朝時代の神学校。ブー・イナニア・マドラサに比べると規模こそ小さいものの、中世イスラム建築の傑作との呼び声高く、壁面や2階の小部屋を彩る繊細な彫刻は息を呑むほどの素晴らしさです。
・カラウィン・モスク
カラウィン・モスクは、859年に建造されたフェズ最大のモスク。「世界最古の大学」ともいわれ、イスラム神学だけでなく、自然科学や医学、数学、歴史、言語などさまざまな学問を学ぶ教育の場としても発展しました。
1000年もの長きにわたって増改築が繰り返され、現在の収容可能人数は2000人。迷路のように入り組んだ狭い路地が連なるフェズのメディナにこれほど大きな空間があるとは驚きです。
非イスラム教徒は入場できませんが、モロッコとフェズの歴史上きわめて重要な場所。外観だけでも一見の価値があります。
・タンネリ(革なめし職人地区)
フェズの代名詞ともいえるのが「タンネリ」と呼ばれる革なめし職人地区。モロッコのほかの町にもタンネリはありますが、フェズのタンネリは特に規模が大きく、周囲の山々の景観ともあいまって見事な風景を楽しめることで知られています。
中世そのままに、手作業で革を染めつける珍しい光景は必見。