はあちゅう問題:ロマン優光連載99 (2/4ページ)

ブッチNEWS

逆にその人を持ち上げてしまうことで、その人に攻撃が必要以上に集まってしまい、本人に過剰なダメージを与えてしまうわけで、本人のためにもよくないことでもあるのです。

はあちゅうさんの失敗

 はあちゅうさんの件に関して言えば、メディア側が彼女の過去の発言や現在の仕事をよく検討して、「これはセクハラだと言われる可能性がありますよ」「無自覚なミソジニーがあるのでは」「電通時代のマチズモ的な社会観の影響から脱することができてないのでは」とかいう話をちゃんとして、認識がズレている部分を理解してもらい、そういった部分に関する自己批判を最初の段階で出していくように段取りをしていけば、こういう事態にはならなかったように思います。メディア側は、はあちゅうさんの知名度には関心があっても本人にはあまり興味がなかったのではないでしょうか。例えば、過去の童貞に関する発言に対する攻撃というふうにメディア側は主張していますが、童貞マガジン『チェリー』での発言に対する批判が現在進行形で起こっているという状況があったわけで、そのことを認識できていれば、このタイミングで対策もしないままに告発記事が出てしまえば反発がくるのは予想できたはずです。メディア側も自分たちの正義にばかり目が向いていて、はあちゅうさんを守ることを考えてなかったのではないでしょうか。上手い見せ方はあったはずなのです。そこを考えなかったのは色んな意味でミスだと思います。もちろん、彼女が受けたセクハラ・パワハラ被害と彼女の発言の中に内包されている問題とを比べたら、比べるのもバカバカしいぐらい彼女が受けた被害の方が悪質で甚大なものなわけですが、彼女の発言を疑問視している人たちがそれを考慮して現時点での彼女への批判を我慢できるかといえば、そういうわけではありません。正しい、正しくないじゃなくて、それができる人間はあまりいないという現実があるのです。そこを彼女を旗印的に利用しようとしているメディア側が考えないとダメなんじゃないでしょうか。そういう自分たちのミスが被害者叩きに利用されることになったり、彼女に対する批判を全て被害者叩き認定しようとすることで更なる反発をかったり、なんというか下手すぎるし、はあちゅうさんに対する本質的な部分での関心もなさすぎなのでは。その点においても、はあちゅうさんは気の毒だと思います。

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