毎年、1年の世相を一文字であらわす「今年の漢字」が発表されます。これは公募によって決まるもので、2017年はミサイル関連でなにかと話題になることが多かった北朝鮮や、大規模災害となった九州北部豪雨などで耳にすることが多かった「北」となりました。

ところで、大学生のみなさんにとっても、今年1年いろいろなことがあったと思いますが、今年はどんな年と感じているのでしょうか？ 漢字一文字であらわすとどんな文字になるのかを聞いてみました。

■「今年（2017年）の漢字といえばこれだ」と思う漢字はどれですか？

1位 乱 103人(12.4％)
2位 倫 96人(9.6％)
3位 億 89人(8.9％)
4位 金 67人(6.7％)
5位 迷 61人(6.1％)
6位 緊 59人(5.9％)
7位 変 48人(4.8％)
8位 政 45人(4.5％)
9位 苦 44人(4.4％)
10位 飛 41人(4.1％)

1位となったのは「乱」。北朝鮮問題などで世の中が乱れていると感じた、大学生が多かったです。6位の緊や8位の政、10位の飛なども関係していますね。また、芸能人に多かった不倫騒動から、2位には「倫」がランクインしています。続いては、「億」や「金」。お金に関する事件もたくさんありました。全体として重いイメージのある漢字が多くあげられている印象でした。

■今年世間を騒がせた事件をイメージさせる漢字が多数

「乱」という漢字を選んだのは、「北朝鮮のミサイルや相撲の事件などで社会が乱れていた気がする（女性／20歳／大学2年生）」というほかに、政局の混乱や「自然災害などでかなり環境が乱れた（男性／21歳／大学3年生）」と感じている人も。「倫」は「不倫騒動が多かったから（女性／21歳／大学3年生）」。好きな芸能人の不倫騒動で悲しんだという人もいたのではないでしょうか？ 続いて上位だった「金」は、政局関連のお金の問題や、北朝鮮の話題からという人が多かったのですが、「暗号通貨で資産を増やした人が多いから（男性／22歳／大学4年生）」など、急浮上した仮想通貨関連の話題もイメージされています。いずれも今年大きく話題になったことをイメージさせる漢字ばかりです。

今回のまとめ：大学生の今年1年は混乱した年というイメージ
ポイント1．大学生にとっての今年の漢字は「乱」

いかがでしたか？ 大学生の視点からみても、今年はなにかと混乱の多かった1年だったことがわかります。政治や国際情勢の混乱のみならず、芸能界や企業でも不倫や不正がトップニュースになるなど、倫理が問われることも多かったです。10位までのランキングを見ると、残念ながらあまりいいイメージのある漢字は見当たりませんでした。もうすぐ2017年も終わりますが、来年こそはよい漢字が今年の漢字に選ばれるような世の中となってほしいですね。

文・学生の窓口編集部

マイナビ学生の窓口調べ
調査期間：2017年12月
調査人数：大学生男女1001人（男子大学生502人 女子大学生499人）