秋津壽男“どっち?”の健康学「ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを意識。常日頃から睡眠効率を高め健康を保つべし」 (2/2ページ)
就寝時間を30分ずつ遅くして起床時間を一定にし、目覚めたら太陽の光を浴び、夕方までに15分ほどの仮眠を取る、夜食を控えるなどのくふうで“ノーマルスリーパー”となれます。「9時間以上寝ている人は認知症になりやすい」との説や「寿命を縮める」との説にもあるとおり、寝すぎは健康的とは言えません。つまり、ロングスリーパーは「眠り方が下手」と言えます。寝ては起きてを繰り返すダラダラ睡眠であり、寝ているようで寝ていないのです。
睡眠時間が短くとも睡眠効率により健康を保つことができることを考えると、ショートスリーパーのほうがより健康的と言えます。寝すぎてしまう人は日常生活のサイクルを意識的に変え、7時間半~9時間の睡眠時間を目指すようにしていきましょう。睡眠で意識すべきは「睡眠効率」=「上手な睡眠方法」です。
床に入る3~4時間前に夕食をとり、そのあと風呂に入って体温を上げるといいでしょう。また、就寝時間を「入眠の黄金時間」である22~24時にして、寝る前にお酒やタバコ、コーヒーなどを控える、昼間に運動をして体を疲れさせる、昼食後に仮眠をとる、食事は野菜中心にして大量にとらない、などで濃密な睡眠をとれるようになります。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。