秋津壽男“どっち?”の健康学「ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを意識。常日頃から睡眠効率を高め健康を保つべし」 (1/2ページ)
一般的に冬になると睡眠時間は夏に比べて長くなります。また冬になると、朝起きるのがつらいというケースはよく聞かれると思います。それとは逆に、慢性的に睡眠時間が短いという「ショートスリーパー」の人も存在します。
では、ここで問題です。ショートスリーパーとロングスリーパーは、どちらがより健康的と言えるでしょうか。
まず深夜に働く人の場合、仕事柄、週に数日は短時間睡眠を余儀なくされますが、このような睡眠のとり方をショートスリープとは言いません。
ショートスリーパーとは医学的に「短時間で睡眠を完了できて仕事をこなせる健康な人」と定義できます。私が受験生だった時代に「四当五落」という言葉がありましたが、これは「受験生は4時間睡眠なら合格、5時間寝たら不合格」という意味でした。とはいえ平均睡眠時間が3~4時間だと脳の疲れが取れずパフォーマンスの低下を招くこともあります。
睡眠時間が6時間という人もいれば8時間という人もいるように、人によって異なりますが、睡眠時間にはある法則があります。
睡眠時は浅い眠りの“レム睡眠”と深い眠りの“ノンレム睡眠”を繰り返しますが、この1セットは約90分間隔です。そこから「睡眠時間」は、90分の倍数で考えます。3時間睡眠で知られるナポレオンはわずか2セットで睡眠を完了できたわけですが、この睡眠セットが3回ならば4時間半、4回ならば6時間となります。ここまでがショートスリープと定義されます。逆にこのセットが7回ならば10時間半となり、セット回数7回以上=睡眠時間10時間半以上はロングスリープと言っていいでしょう。
また、両者のパフォーマンス面を比べると、ショートスリーパーは昼間テキパキと動けます。さらに、睡眠時間が短い分だけ活動時間を長く使うことができます。特に起床から8時間までは脳が活性化するため、新たな企画も浮かびやすくなるなど、アクティブに動けるようになります。
逆にロングスリーパーは起きても眠さやだるさを感じる場合が多々あります。性格も内向的な人が多く、生産性も明らかに高まりません。