木村拓哉「BG」で緊迫の山場を台無しにした荒唐無稽な演出とは?

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木村拓哉「BG」で緊迫の山場を台無しにした荒唐無稽な演出とは?

 木村拓哉の主演ドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)が1月18日にスタートし、初回視聴率15.7%の好発進となった。その第1話では厚生労働大臣役の石田ゆり子が週刊誌記者役の勝地涼に人質とされ、民間ガードマンの木村と大立ち回りする場面がクライマックスとなった。

 この山場では木村が何度もトレーニングマシンに叩きつけられたり、ダウンした木村に勝地が何発も蹴りを入れるなど、体を張ったアクションシーンを展開。視聴者も「45歳のキムタクがここまでやるとは!」と手に汗握る展開に見入っていたようだ。だがそんな緊迫のシーンを台無しにするような演出にブーイングもあがったというのである。

「木村は勝地と争う際、壊れたベンチに注目。視聴者も『このベンチを使って窮地を脱するはずだ』と期待しました。ところが何に使ったかと言えば、ベンチ座面の板を外して放り投げ、床に落ちた時の音で勝地の気をそらせただけ。しかも板を剥ぎ取る時の音には気づかないという都合のよさにはガッカリでした」(テレビ誌ライター)

 さらにアクションシーンの後にも「それはないだろう」というシーンがあったという。

「騒動後には駆け付けた警察官たちが勝地を取り押さえ、木村は仲間のガードマンたちに合流すべくその場を離れました。しかし本来なら、現職の大臣を脅すという犯罪現場に木村は居合わせたのですから、重要参考人として警察に連れていかれるはず。警察では当然、木村に対して共犯の可能性を疑うはずです。それが実況見分もなしに無罪放免ですから、せっかくの緊迫ぶりが一気に台無しになりました」(前出・テレビ誌ライター)

 全体的にストーリーや演技面での評価が高かった本作品。それゆえ第2話以降は、細部のつまらない演出で視聴者がガッカリさせることのないようにお願いしたいものだ。

(金田麻有)

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