広瀬すず『anone』はガッカリなドラマ?意味不明な展開続いて6.6%に急落

デイリーニュースオンライン

anone:日本テレビ公式サイトより
anone:日本テレビ公式サイトより

 広瀬すず(19)が主演を務める連続ドラマ『anone』(日本テレビ系)の第3話が25日に放送され、平均視聴率は前回の7.2%からから0.6ポイント下げ、6.6%(ビデオリサーチ調べ)だったことが分かった。同作品は、17年の『カルテット』(TBS系)を手掛けた坂元裕二が脚本を担当しており、さらに10年の『Mother』、13年の『Woman』(いずれも日本テレビ系)に続き水田伸生監督とタッグを組む3作品目として、放送前から大きな注目を集めていた。

 坂元氏独特の世界観に、初回から「話が難しい」と感じた視聴者は多かったようだが、それでも代名詞ともいえる“セリフの言い回し”などに今回も魅了された人が多数。辻沢ハリカ演じる主演の広瀬すずも、可愛らしい雰囲気を封印した演技が「こういう役の方が似合うかも!」と意外にも好評だった様子。ただ、どんどん話が複雑になってきた第3話目にして、多くの人がついていけないという事態に陥っているようだ。
 第3話では、林田亜乃音(田中裕子)が大量のお札を捨てているのを目撃した青羽るい子(小林聡美)と持本舵(阿部サダヲ) は、バイトとして林田印刷所の掃除をしていた辻沢ハリカ(広瀬すず)を亜乃音の娘だと勘違いして誘拐。そして舵のカレーショップに戻ったところで西海(川瀬陽太)が拳銃を持って登場し、るい子と舵から亜乃音の“裏金”の話を聞いて、身代金を要求する、という内容だった。

 しかし、ドラマの冒頭はなぜか舵(阿部サダヲ) の回想から始まった。どうやら舵は、結婚を前提に付き合っていた彼女がいたが子どもができにくい体質のせいで振られてしまったたり、カレーショップ店長の前は工事現場で働いていたことがあったようだ。ただ、これが話の展開に大きくかかわってくるかというとそうではない。舵と西海の会話の中で昔の彼女が登場するものの、この回想シーンは完全に“セリフ回し”をさせるためだけの振りでしかない。ここで名言になるようなセリフが飛び出せばまだよかったのだが、今回は特に心に響くようなセリフもなく完全な空振り。

 そしてこれまた唐突にでてきた中世古理市(瑛太)が“何か”を作っているシーン。初回で偽札らしきものが使えるか試しているシーンがあったり、ホログラムなどを駆使した精巧な割引券を作り出しているところをみるとおそらく偽札をつくっているのだろうと思われる。ただ、昔、林田印刷所で働いていたということ以外はまだ謎多き人物だ。もしかしたら、亜乃音が見つけた偽札も死んだ夫が作ったものではなく、「理市がつくったのでは?」とも考えたが、偽札が隠されていた穴を不思議そうに見つめる様子から隠したのは理市ではなさそうだ。

 このように、身代金要求という本筋から外れて「舵の回想」と「理市の謎の行動」という話が唐突に登場してくる。ところどころで話が急に変わってしまうので見ている方は「あれ?今、何の話?」と訳がわからない状態になってしまうのだ。その結果「話がとっちらかってる」「このドラマ一体何をやってるの?」と意味不明の脚本に疑問を呈する人が続出。挙句の果てに、拳銃を持って登場した西海は話を引っ掻き回しただけであっさりと死んでしまったのだから、「この人の役割は一体何だったのだろうか?」とすら思えてくる。

 坂元裕二の作品といえど、今回は脚本が悪かったようだ。キャスト陣には問題なさそうなところをみると、ドラマではなく完全に映画向きだったのだろう。初回から連続して視聴率を下げてきている同ドラマ。最近は視聴率が悪くても、支持率の高いドラマはあるが、こちらの場合は今のところどちらの率も下げている様子。このまま「今期ガッカリドラマNo.1」と言われてしまう確率大。ここからどう話が展開していくのか見守っていきたい。

文・吉本あや

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