動物も自殺をするのか?自殺をしないという科学的根拠は得られず(米研究) (3/4ページ)
その締めくくりとして、ペーニャ=グスマンは捕獲された動物が示すストレスに起因する自傷行為を取り上げる。
例えば、キャシーというイルカは一生を飼育下で過ごすうちに鬱になり、自殺した可能性があった。

・動物は人間が思っている以上に意思決定能力を持つ
動物が自傷行為や自滅行為を行え、かつ実際にやるという説を受け入れられない人も大勢いるだろう。なぜならそれを受け入れてしまえば、人間のみが主観的な意識を持ち、動物とは質的に一線を画す存在なのであるという信念を覆すからだ。
このことは、動物が一般に想定されている以上の”意思決定能力”を持つことを示唆している。
食物連鎖により生態系が維持されている以上、人間のみならず地球上の生物は様々な形で自分以外の生物個体を利用して生きている。
感謝して「いただきます」と言ったところで、他の生命を奪っていることに変わりはない。被食側の意志を配慮していたら種は存続しなくなる。だが苦痛や恐怖をもたらす動物実験を排除することは可能だろう。
・動物は死を意識しているのか?
もし動物が自殺を行えるのだとすれば、それは多少なりとも死を意識しているという前提に立っているように思える。
さらにもし動物が死という概念を持つのであれば、それは捕獲下にある動物の福祉という観点で重要な意味合いをも持つことになる。
ジェームズ・アンダーソンらは、チンパンジーが仲間の死に対して示す反応から、彼らが人間と非常によく似た行動をすることを発見した。