雪の日、お江戸の人はどうしてた?浮世絵で江戸時代にタイムトリップ:パート2 (2/4ページ)
国芳「雪月花の内 雪の朝」国立国会図書館
今度は家の中に、おじゃまします。家屋におこもりの姐さんたちは、綿入れのどてらをしっかり着込んで、長火鉢に墨を丸めた炭団(たどん)を入れて、暖をとっています。少々着膨れすぎじゃないかって?そりゃそうです。だって家も木造で戸は障子ですし、暖房もないんですもの。これくらいは防寒しなくちゃ、やっていけませんよね。
寒いときにはこたつから出ないよ
豊国「〔雪〕見八景 らくがん」
こちらの気だるげな芸者の姐さんは、こたつに足を突っ込んでいます。こたつの上には練習中なのか、端唄の歌詞。三味線を抱えてチリチリやりながら窓の外に連なる雁の群れを見送ります。
雪なんて楽しくない
菊川英山「青楼行事八景 居続の暮雪 鶴屋在原」ボストン美術館蔵
あらあら、こっちの遊女の姐さんはますます気だるそう。窓際に腰掛け房楊枝※をくわえ、雪の降りしきる外を眺望する瞳は物憂げ。ちょいと訳を聞いてみましょう。「姐さん、どうしたんですか?」「いやさあ、この大雪で嫌いな客が帰らねえんだ。
