一人暮らしに最適なカーペット・ラグ・マットの選び方! 素材やサイズはどうする?

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一人暮らしに最適なカーペット・ラグ・マットの選び方

季節を問わず、床のアクセント、足元の保温などに効果的なインテリアといえば「カーペット」。一人暮らしのお部屋にも欠かせないアイテムです。一人暮らしの部屋をおしゃれにしてくれるだけでなく、機能性が高いものを選べば生活をより快適にしてくれます。カーペットとラグ・マットの違いや、素材やサイズ、柄など特徴から、一人暮らしのお部屋にあう最適なカーペットの選び方を紹介します。自分の部屋にぴったりな素材・サイズ感のカーペット・ラグ・マットを見つける手がかりにしてください。


■カーペット・ラグ・マットの選び方1.それぞれの特徴と違い

カーペット・ラグ・マットの選び方1

カーペット。昔から使う言葉で言い換えれば「絨毯(絨毯)」です。和室の場合には使用しにくかったカーペットも、近年の洋風造りの家や部屋には欠かせないインテリアになっています。気温の下がる季節になると、カーペットを使用するご家庭も多いかもしれません。今お住まいの家にも、すでにいくつかカーペットがあるかもしれませんね。

床に敷くものは、「カーペット」や「絨毯」と呼ばれていましたが、インテリア系のお店やWebサイトを見ると、「ラグ」や「マット」などと呼ばれている場合もありますよね。床に敷く敷物は、大きさや機能によって呼び方が変わります。一人暮らしを始めるなら、「カーペット」か「ラグ」、そして「マット」、どれを揃えたらいいのでしょうか。それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。

<カーペットとは>

カーペットとは

欧米ではアウトドア用も多く出回っていますが、基本的なカーペットの利用場所や使用方法は「室内で床に敷いて使うもの、敷き詰めて使うもの」です。インテリアの中では、チェストよりも長い歴史があるともいわれ、紀元前4000年ごろ中東付近で始まりました。草やウール糸で編んで作られたものが世界で初めての絨毯だったようです。
絨毯は10世紀ごろに、中東からスペインに運ばれたことがきっかけで、ヨーロッパ全土に広まるようになりました。そこで命名されたのが「ペルシャ絨毯」で、文化や芸術の高級美術工芸品のひとつになっています。日本に入ってきたのは、大正時代ともいわれていますが、外国人は「畳」をカーペットだと思っていたとか。床に敷くものを「カーペット」と思っていた外国人には、畳は床に見えなかったのかもしれません。

<ラグとは>

ラグとは

ラグも室内で使いますが、床の上に部分的に敷くものがラグとしてカーペットと区別されています。リビングのソファーセットの下、ダイニングテーブルの下、廊下などで使用するものです。大きさはカーペットよりも小さく、日本の場合は畳1帖~3帖分の大きさのものになります。
使いかたにもよりますが、カーペットをインテリア、ラグは「インテリアのアクセント」と使い分けることもあります。床で部分的に使用する、配置するので「アクセント」といえるのでしょう。大きさで選ぶなら、一人暮らしに最適な大きさはラグに含まれるかもしれません。

<マットとは>

マットとは

カーペットよりも身近に感じられるのが、「マット」。大きさでいえば、畳1帖以下の大きさで、ラグよりも小さく、コンパクトなのでさまざまなところで使用されています。カーペットやラグよりも素材の幅も広いことが特徴でしょう。
バスマット、キッチンマットなどの室内で使うものを含め、玄関や車の中で使用するものなどもあります。どれも、畳1帖に満たず、コンパクトですよね。欧米では、マットが普及し始めたころには、簡単に洗えるサイズの敷物をカーペットではなく、マットと呼んでいたようです。一人暮らしでも必要なものですね。


■カーペット・ラグ・マットの選び方2.一人暮らしにおすすめの素材

カーペット・ラグ・マットの選び方2

一人暮らしで楽しみなインテリア選びに、ぜひ加えたい「カーペット」や「ラグ」選び。色やデザイン、さまざまな手法で作られたものがあるので、部屋にあうもの、個性的なもの、使い心地のよいものをさまざまな素材からみてみましょう。

<カーペットやラグに使われる素材と特徴>

カーペットやラグは、綿(コットン)や麻(リネン、ヘンプ)、絹(シルク)、毛(ウール)などの天然繊維で作られています。また、ナイロンやアクリル、ポリエステルなどの化学繊維で作られているものもあります。それぞれに特徴があり、たくさんの種類があるので、お気に入りのものを選べるかもしれません。まず、ライフスタイルに合わせて、どんな素材から選んだらよいかチェックしてみましょう。

・綿(コットン)
衣類やタオルなど、「肌ざわり」のよいことで知られるコットン。ラグやマットに使用されているので、身近な素材のひとつです。静電気が起きないことや、アレルギー物質が含まれないことで、デリケートな体質の方にも向いているといえます。さらっとした感触は真夏の暑いときでも、保温性があることを考えると冬でも使える素材と言えるので1年中使える素材でしょう。

・麻(リネン、ヘンプ)
天然繊維の中でも、機能に優れているといわれる麻は、吸水性のよいことや、速乾性、防カビ、静電気を抑える素材として注目されています。夏の素材と思われがちな麻ですが、温度調節機能、つまり、サーモスタット機能もあります。そのため、さらっとした感覚やざっくりした素材感はありますが、寒い冬にも快適に過ごせるカーペットのひとつです。

・絹(シルク)
スカーフやセーターなど、衣類の素材で知られる絹も、カーペットで使用されています。でも、一人暮らしで気軽に使うにはちょっと高級すぎるかもしれません。カーペットが世界で普及し始めたころ、ペルシャやトルコから伝わったのが、絹で仕上げられた絨毯でした。大きなサイズでは数百万~数千万するものもあるほどの高級品。一人暮らしのお部屋には向きませんが、小さなものならインテリアのアクセントとして飾ることもできるかもしれません。

・毛(ウール)
冬には暖かく、夏には涼しげに、さらに、色やデザインのバリエーションも幅が広いのは、ウールです。近年では、シックハウス症候群のもとになる物質を吸着する効果があることでも注目され、カーペットやラグの素材になっています。新品の使い始めは、遊び毛が出ることもありますが、使うほどになじんでくる素材です。

・ナイロン
強く、軽く、傷みにくいことでも知られていて、カーペットの素材で人気があるのは、ナイロンでしょう。防虫機能や耐摩擦性に改良されているものが多いので、畳の上に敷いたり、子ども部屋や廊下でも使用したり。しかし、ナイロンという化学繊維の特徴上のために、タバコの火にはとても弱く、すぐに焦げ跡が付きます。また、静電気も起きやすいので、ライフスタイルに合わせて購入前にチェックが必要です。

・アクリル
一人暮らしや冬用のラグとして人気のある素材といえば、アクリルです。高級感もある素材で、カフェテーブルやベッド付近のラグとして、最適な素材かもしれません。防カビや害虫予防がされているものも多くあります。しかし、遊び毛が出やすいことや、けば立ちやすいなども特徴もあるので、広い面積や人の往来が多い場所での使用は控えることがおすすめ。もちろん、化学繊維なので火や熱にも弱く、食べこぼしを拭いたりすると、汚れを取っても固くなってしまったりすることもあります。

<素材に合わせた毛足の長さ>

インテリアの飾りにしている場合は気にならない素材感も、毎日使用する場所であれば毛足の長さもカーペット選びにはポイントになります。

毛足の長さは大きく分けて2つ、カットタイプとループタイプのカーペットやラグに分かれます。素材によっても毛足のタイプは変わりますが、耐久性に優れているといわれるのがループタイプ。
10ミリ未満でカットタイプのものは、一般的なカーペットに使用されているタイプで、広い面積でも使用できます。
さらに、長さが10ミリ以上あるものや、25ミリを超えるものなどもラグに使用されることが多く、高級感があります。毛足が長いので、家具によっては配置した時の安定感をチェックする必要。とはいえ、ラグを使ってインテリアを楽しみたいというときは、最適なアイテムになります。


■カーペット・ラグ・マットの選び方3.一人暮らしにあうサイズ

カーペット・ラグ・マットの選び方3

カーペットとラグの違いで取り上げたように、カーペットは床全面に敷くこともありますが、ラグは部分的に敷くタイプです。一人暮らしを始める場合のカーペット選びには、どのようなライフスタイルになるかも考えてチェックしてみましょう。

<防音や寒さ対策としてはカーペット>

2階以上のお部屋にお住まいになる場合や、保温性を期待した寒さ対策などの場合には、床面に敷き詰めるカーペットを利用する人も多くいます。この場合、ベッドやテレビボード、チェストなどの家具も、カーペットの上に配置することになります。しかし、床から下階に伝わる音を少しでも抑えるのに役立つので、床全体に敷きたい場合は防音用のカーペットもおすすめです。

夏には収納してしまうということもあるカーペットは、冬には防寒・保温で登場します。一人暮らしのお住まいにも、カーペットを敷くことで光熱費を抑えるアイテムとして貢献してくれます。防寒や保温効果を期待する場合には、部屋の大きさに合わせて敷き詰めるカーペットがおすすめです。

<おしゃれやモダンな部屋づくりにはラグが最適!>

一人暮らしに多いサイズの部屋は、6帖や8帖。ベッドが約1帖で、テレビボードが0.5帖。さらに、チェストやシェルフなどで0.5帖使うとすると、家具などで2帖は埋まってしまいます。そのため、部分的に敷くラグの3帖未満という大きさは、部屋のアクセントとしても、一人暮らしの部屋づくりにもおすすめのサイズになります。

ベッドやテレビボードなどの家具をよけて、テーブルやソファの配置に合わせて敷くことができるラグ。毛足の長いタイプのラグや、素材感を活かしたラグも部屋をおしゃれに魅せてくれます。部屋のアクセントにするなら、個性的なデザインのものを選んだり、素材感の強いものを敷いて季節感を楽しんだりすることもできます。

■カーペット・ラグ・マットの選び方 まとめ

カーペット・ラグ・マットの選び方 まとめ

一人暮らしを始めるときには、早めに準備したいカーペットやラグ・マット。好みやデザインもさまざまですから、引っ越し前から自分のイメージするお部屋に合ったデザインや素材をチェックしてみましょう。使うほどに味の出てくるカーペット、高級感のあるラグなど、インテリアとして楽しめるものがたくさんあります。家具やカーテンを選ぶのと同じように、カーペットやラグ・マットもしっかりチェックしましょう。

・執筆:高橋美布
建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。

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