世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第256回 移民と所得のフラット化 (3/3ページ)

週刊実話

ポーランドから移民が西欧諸国に流れ出し、そのポーランドが「人手不足」となり、より「安く働く」ウクライナ人がポーランドに移民する。
 上の図(※本誌参照)の通り、'15年時点のポーランドの移民人口比率は、実は欧州主要国の中で最低だ。もっとも今後、ウクライナ移民が増えていくと、やがてはポーランドもスイスやドイツのように「移民国家化」していくことになるのだろう。

 人手不足を「生産性向上」の投資で補おうとせず、「外国の低賃金労働者」で解消する。結果、国民が貧困化し、より高い所得を求めて移民送り出し国になる。移民送り出し国になると、当然ながら「人手不足」となり、外国から移民がやってくる。
 現在の世界は、生産性向上で成長する資本主義に背を向けた結果、国境を越えて「所得のフラット化」が起きていることが分かる。やがては、各国の所得の差がなくなり、まさに「フラットな世界」が実現することになるのだろう。
 この動きに抗わなければならない。

みつはし たかあき(経済評論家・作家)
1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。

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