キース・ヘリング生誕60年記念「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」開催 (3/5ページ)
キース・ヘリングは、ウォーホルやバスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。80年代初頭にニューヨークの地下鉄構内の広告板を使ったサブウェイドローイングというグラフィティ・アートで一躍脚光を浴び、その後次々と展覧会が開催され、国際的にも高く評価されました。ニューヨークのタイムズ・スクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザイン、グッズを販売する〈ポップショップ〉をオープンするなど、制作活動は多岐に及びます。また世界中で壁画を制作し、子ども達とのワークショップなども開催し、社会的なプロジェクトも数多く手がけました。日本でも展覧会やワークショップを開催し、東京青山に〈ポップショップ・トーキョー〉も展開されました。
1988年にAIDSと診断され、その翌年には恵まれない子ども達への基金やHIV/AIDS予防啓発運動を継承していくための財団を設立しました。1990年31歳で亡くなるまで、アートを通して社会活動に積極的に関わりました。
1.ヘリングが表現した80年代と未来へのメッセージ
無題(サブウェイ・ドローイング)(1981-83)
地下鉄のグラフィティに始まり、ポスターアート、などあらゆるメディアを駆使し自身の思想を社会に発信し続けたヘリング。本展覧会では、ヘリングがどのように社会を捉え未来を見据えていたのか、彼の遺した作品を通して探ります。
2.《オルターピース:キリストの生涯》初公開!
この度、当館のコレクションに加わることとなったヘリングの最晩年にあたる1990年に制作された祭壇画(オルターピース)をお披露目いたします。暗闇に浮かぶ作品と荘厳な空気を体感してください。
(※本作品のみ撮影不可)
3.ミラノからの凱旋展示《無題(ピープル)》
3㎡を超える布に縦横無尽に人々が描かれた本作(1985)は、当館のコレクションの主幹をなす一作。昨年、ミラノのパラッツォ・レアーレで開催された大回顧展「Keith Haring About Art」展でも展示され大きな話題となりました。