TOEIC受験は「スポーツ」である!? 対策本編集者が語る試験との向き合い方 (2/3ページ)

新刊JP

できなくても悔しがったり、後悔しないことです。前の問題のことを考えていると、今現在の問題を聞き損じることがあります。試験の音声はどんどん流れていきますから、前を向いて次々に処理していく姿勢が大切です。

――最初につまずいたら、その後ガタガタになってしまいそうです。

成重:試験の全体にわたって気持ちの切り替えが必要ですね。スポーツと似ているところがあるかもしれません。また、リーディングセクションは文章量が多いので、中級レベルくらいだと全問解けないまま終わることは普通です。だから、自分自身の時間配分をあらかじめ決めておいて、それを守りながら進めることが大事ですね。より多く解答するためには、わからない問題は適当にマークして次に進むいさぎよさも必要です。戦略と判断力、そのあたりはスポーツと同じですね。

――なるほど、TOEICの受験はスポーツであると…。細かい対策というのはありますか。

成重:各パート別に傾向と解き方があるので、それは対策を打っておくべきでしょう。
例えばパート2(リスニング)であれば、質問に対して三択から答えを選びます。そのときに英語では最初に重要な単語がくることを知っていれば、集中して頭の単語を聞き取ることでそれに対応した正しい応答が選べます。
例をあげると、「あなたは今、何をしていますか?」という意味の英文があるとすると、日本語では「何」は途中にきますが、英語ではWhatが冒頭にくるわけですね。だから、その冒頭をしっかり聞かないと、正しい応答を選べないわけです。

――勉強法でうかがいたいのですが、『TOEIC(R) L&R TEST 英単語スピードマスター』は「mikan」という英単語学習アプリとコラボされるそうですね。

成重:そうですね。「mikan」は単語の問題を次々と解いていく、とても手軽に勉強ができるアプリです。実は以前から別の本で「mikan」さんとはコラボレーションしています。今回、この本の改訂版でも一緒にやろうということになって、対応アプリを同時発売ということになりました。この本は単語集、一方「mikan」は単語の問題アプリなので、互いに補完し合って相乗効果の出る学習が可能です。

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