自覚症状なしなので発見困難 “糖尿病からの膵臓がん”の脅威 (3/3ページ)

週刊実話

そのため、手術は基本的には行わず、抗がん剤と放射線治療、緩和ケアなどが中心となります」

 膵臓がんと糖尿病が最も関係が深いと前述したが、糖尿病の予防を改めておさらいしておこう。
 管理栄養士の林康子氏は、こうアドバイスする。
 「基本的には、食生活をしっかりと見直すことです。朝・昼・晩はきちんと食べて、間食は控えること。食事はカロリーを抑え、外食派は和食を意識する。野菜や海藻、玄米、麦ご飯、さらに植物繊維を含む食材を積極的に摂ることも大事です。コーヒーや紅茶を飲む際も、砂糖の代わりに人工甘味料を使うなど、体にとってなるべくストレスにならない食生活を継続していくことです。もちろん、糖尿病予備軍によく見られる肥満や運動不足も、改善すべきです」

 昨年7月に亡くなった昭和の大横綱千代の富士も、もともと糖尿病で、元気だった頃は強い洋酒を好む酒豪としても知られていたが、最後は膵臓がんで亡くなっている。
 「糖尿病を患う期間が長引くにつれ、膵臓がんのリスクが増加する。60歳以上の死亡者が9割を占め、早期発見が難しい膵臓がんは、とにかく予防が第一になってきます。そのカギを握る糖尿病は、予備軍を含め見て見ぬふりをしてはならない。糖尿病の3大合併症は神経障害、網膜症、腎症ですが、専門家の間では膵臓がんを第4の合併症に含めてもいいのでは、という意見もあるのです」(内科医)

 がんは、どんなに体が丈夫だと自負する人でも、心をたちまち弱くしてしまう。後悔しないためにも、まずは糖尿病の予防を心掛けよう。

「自覚症状なしなので発見困難 “糖尿病からの膵臓がん”の脅威」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る