サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「キングズガードの末脚が穴」 (2/2ページ)
それでも、そう多く使われているわけではなく、肉体的な衰えはこれっぽっちもない。
暮れから正月と使われ続けてきたが、調子はすこぶる付きにいい。右回りに良績〈7 6 4 1〉を残しているが、左回り〈1 2 4 6〉でスムーズさを欠くということはない。
昨夏、同じ左回りの中京で行われたプロキオンSを制しており、また、昨暮れのGIチャンピオンズCでも、もまれる苦しい展開ながら、最後インから強烈な末脚を駆使。見せ場たっぷりの競馬をしている。
とにかく、ここを目標にこの中間は順調そのもの。実にいい雰囲気にあり、稽古の動きは素軽く、リズミカル。1週前の追い切りの動きも軽快だった。
「年齢を重ねて馬体がどっしりとたくましくもなっている。楽しみを持って臨める」
こう厩舎スタッフが胸を張って言うのだから、状態のよさは推して知るべしだろう。
勝ち鞍8勝の全てが7ハロン戦。しかし、マイル戦がまったくダメと見るのは間違いだ。みやこS、チャンピオンズCと9ハロン戦でも差のない競馬をしている馬。要は脚の使いどころを間違わなければ、だ。
多少重め残りだった前哨戦を使って、体調は文句なし。力のいる良馬場が理想だが、いずれにしても、まともなら勝ち負けになっていい。