阪神 金本監督が引退までイジメぬくベテラン鳥谷への仕打ち

週刊実話

阪神 金本監督が引退までイジメぬくベテラン鳥谷への仕打ち

 「鳥谷イジメ」の第2章がキャンプで幕を開けた。チームトップの打率を残しても、レギュラー・ポジションは保証されないのだ。
 「金本知憲監督(49)は1月の名球会行事でハワイ入りした際、同じく名球会メンバーの福留孝介(40)と鳥谷敬(36)の2人を呼び出し、3人だけで食事をしています。そこで、金本監督が今季の展望、指揮官としてイメージするチーム像を語り、両ベテランはじっと聞き入っていました」(球界関係者)

 このハワイでの密談情報の通りなら、金本監督は鳥谷と福留の両ベテランを「頼りにしている」ということになる。
 「あと、糸井嘉男(36)ですよ。この3人と、新加入のウィリン・ロサリオ(28)、投手のメッセンジャー(36)を頼りにしています」(在阪記者)
 つまり、金本監督の「頼りにしている」の言動には、色々な意味が含まれているのだ。ベテランにはチームを牽引してもらいたい、だが、「安定した成績も残してほしい」と…。

 就任1年目、「ベテランが安定した成績を残さなければ…」とこぼしていたが、その「安定した成績」の解釈が危ないのだ。金本監督はキャンプイン直前、こんなことも話していた。
 「トリ(鳥谷)も休みを入れながら起用していった方がいいかもしれない」

 福留がそうだった。昨季、40歳でのシーズンを迎えたベテランに対し、金本監督は“リフレッシュ休暇”を設け、意図的にスタメンから外していた。これが故障防止にも繋がった。
 今季、引退の二文字が身近に感じる37歳を迎える鳥谷に対しても、時折、スタメンから外す起用法を視野に入れているのだ。

 ただ、鳥谷には連続試合出場の記録がまだ更新中だ。なので、スタメンから外れても、代打などでの途中出場をさせなければならない。しかし、キャンプでは、鳥谷を完全に外す構想もチラついていた。
 「二遊間のレギュラー争いですが、開幕直前まで決まらない可能性があります。金本監督は、同じ実力なら若い選手を使う方針です。二遊間のレギュラー争いが他のポジションにも飛び火しそうです」(取材記者)
 鳥谷はショートからサードに移って復活した。一昨年は大不振だったが、昨季の打率2割9分3厘はチームトップ(規定打席以上)。ゴールデングラブ賞も獲得した。しかし、金本監督の目に「復活」とは映らなかったようだ。

 そのショートのレギュラー争いは、2人のコーチの思惑も交錯している。高代延博・作戦兼総合コーチが「スカウトの報告以上!」と、守備センスの高さを絶賛していたのが、昨年ドラフト3位の新人・熊谷敬宥だ。しかも、熊谷は「赤星(憲広)のような」駿足で、走塁面で一目置かれている。
 これに対し、久慈照嘉・内野守備走塁コーチが推すのが、2年目の糸原健斗だ。
 「糸原はセカンドタイプだと思う」(前出・在阪記者)
 だが、セカンドには金本監督が期待する将来の4番候補・大山悠輔がコンバートされた。秋季キャンプからセカンド一本で練習を続けており、「セカンド大山」はまず動かないだろう。
 「去年、125試合に出た上本博紀もいます。今年は西岡剛が復活する予定で、北條史也の巻き返しも期待できる」(前出・球界関係者)

 金本監督は「打撃優先」でレギュラーを決める。その方針だと、ショートは熊谷、糸原、北條をギリギリまで争わせるはずだ。昨年もこんなことがあった。
 「昨年、北條と鳥谷でショートの定位置を争わせ、オープン戦後半で鳥谷をサードにコンバートさせました。外国人のキャンベルが『打てそうにない』と判断され、鳥谷の守備位置を動かしたんです」(球団関係者)

 金本監督は不慣れなポジションを守らせるリスクを、あまり考えないようだ。
 「熊谷を称賛する高代コーチ、糸原を推す久慈コーチ、両方の顔を立てる可能性もある。どちらかに別のポジョンを守らせる、あるいは、北條が復活した時の対応は考えていないとか。ただし、二塁大山、一塁ロサリオは絶対に外さないでしょう」(同)

 そうなると、鳥谷のいるサードのポジション争いが激化する。「休ませながら」発言は、「サード北條、糸原」の布石でもあるのだ。
 「鳥谷はシーズン中も球場に一番乗りし、黙々と練習していました。今キャンプもしっかり練習していますが、危機感のあった去年ほどではない」(同)

 連続試合出場の記録が証明するように、鳥谷は丈夫で、本来ならケガも少なく頼りにできる選手。ところが、金本監督は鳥谷には「安住の地」を与えようとしない。糸井、福留はスロー調整を認めているのに、だ。
 これって、昨年4月、金本監督の持つ連続試合出場の記録を鳥谷が抜いたことが影響していたりして…。

「阪神 金本監督が引退までイジメぬくベテラン鳥谷への仕打ち」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る